ピンチで踏ん張り、中日投手陣では唯一の0封
中日の笠原祥太郎投手が14日、ロッテとの練習試合に先発登板し、3回4安打無失点4奪三振をマークした。試合は7-6でロッテが勝利した。
昨年は侍ジャパンでも活躍し、開幕投手候補でもある笠原。2回、3回はいずれも得点圏に走者を背負う投球だったが、要所を締め3イニングを無失点で凌いだ。
4安打1死球を許したこともあり、降板後は不満顔。この日は「チェンジアップをいかに最後までとっておけるか」をテーマに掲げマウンドに上がったが、「ストレートが思うように行かなかった。結果ゼロですけど、容的にはよくなかった」と振り返った。
注目されたロッテのドラフト1位・藤原との対戦は、第1打席こそ空振り三振に仕留めたが、3回の第2打席は2球目の真っ直ぐを右前に運ばれた。藤原にとってはこれが実戦19打席目にしての初安打。笠原は「打たれたらニュースになるな…と思いながら真っ直ぐを投げたら、ど真ん中に行った。やっちゃった…と思いました」と苦笑いだった。
反省の弁に終始したが、ゼロで凌ぐところはさすが。この日の中日投手陣は、2番手・石川翔が2回1失点、3番手・佐藤は2被弾で2回2失点、4番手・田島は1回3失点、5番手・鈴木博も1回1失点と、無失点は笠原だけだった。
昨季13勝の勝ち頭・ガルシアが阪神へ移籍し、笠原と並び6勝で次点だった松坂は、ファンとの接触が原因で痛めた右肩検査のため沖縄を離れた。昨季の実績では開幕候補筆頭でもある3年目左腕。今後について「(この試合は)全体的に制球がよくなかったので、そこを修正していです」と前を向いた。