「これは内川!」ロッテファンも驚きの打棒
ロッテの6年目・吉田裕太捕手が、ソフトバンク・内川聖一内野手に模した打撃フォームで快音を響かせている。
1月の自主トレは、内川が主宰する「内川塾」に2年連続で参加。同塾には成長著しい広島・鈴木誠也、ソフトバンク・上林誠知らも弟子入りしており、今年は吉田の日大三高の後輩にあたる広島・坂倉将吾も初参加した。
現在の打撃フォームは内川にそっくり。19日は13時開始予定の広島との練習試合が雨天中止になったが、午前中は「コザしんきんスタジアム」でローテーションメニューを精力的にこなし、トス打撃では高めに投じてもらったボールを入念に叩いた。
最初は左手一本、次は右手一本でバットを振り、その後は逆手、通常スイングを交えながら、黙々と白球を打ち返した。一連の流れは「ヘッドの使い方の練習」だと言い、「今年の自主トレで鈴木誠也がヘッドの使い方の練習としてやっていた。それで自分も取り入れてみようと思って始めました」と解説してくれた。
今キャンプはここまで5試合に出場し、打率.500(10打数5安打)、1本塁打、3打点を記録。「意識しているのは“打球の飛ばし方”。(内川塾に)2年行かせていただいて身になってきました」と語るように、力強い長打が目立っている。
「キャッチャーなんで守備優先」
楽しみな打撃面での進化。ただ、「キャッチャーなんでやはり守備優先。それプラス打てれば」と吉田。「アピールしていかないといけない立場なんで、1試合1打席、しっかり勝負していきた」と力を込めた。
主戦場には昨シーズン、全試合出場を果たした田村龍弘がいる。その正捕手は、3月9、10日にメキシコ代表戦を行う侍ジャパンのメンバーに選ばれており、不在時は絶好のアピールチャンスになるだろう。
「昨年は(シーズン自己ワーストの)8試合にしか出れなかったんで、1試合でも多く出て勝利に貢献できるプレーをしたい」――。“内川化”した背番号39の巻き返しに期待したい。