“平成最後の支配下ドラフト指名選手”
ヤクルトのドラフト8位・吉田大成内野手(明治安田生命)が21日、DeNAとの練習試合(ANA BALL PARK浦添)で鮮やかな右前打を放った。
吉田はこの試合、守備から途中出場。2-3で迎えた8回裏、先頭打者として初打席に入り、昨季70試合に登板したDeNAの救援左腕・砂田の4球目をライナーで右前へ運んだ。左対左もまったく苦にせず会心の当たり。続く太田、西田、渡辺が3者連続三振に抑えられただけに、改めて吉田の対応力が光った。
初実戦だった7日の紅白戦で、2安打1四球で計3出塁。小川監督を驚かせた。「守備と走塁がいいイメージだったが、スイングがシャープ」と指揮官。続く9日の紅白戦でもしぶとく二遊間を破る中前打を放ち、2戦連続安打とした。
対外試合では途中出場が続くが、少ない出番で結果を残し続けている。17日の中日戦は9回に代打で登場し、ここでも一軍経験豊富な中日・祖父江から、痛烈な右中間突破の二塁打を放った。
昨秋のドラフト会議では支配下選手の中で最後に名前を呼ばれ、“平成最後の支配下ドラフト指名選手”との肩書きが付いた。ドラフト8位からの躍進へ「下はいないので上がっていくだけ」と背番号66。内野ならどこでも守れるマルチプレイヤーが、開幕一軍入りへアピールを続けている。