エースへの階段を登る26歳
ソフトバンクの工藤公康監督は25日、今季の開幕投手をプロ9年目の右腕・千賀滉大に託すことを発表した。
2010年の育成ドラフト4位入団から這い上がり、今やチームの大黒柱へと成長を遂げた26歳。自身初の開幕投手を務めた昨季は度重なる故障に苦しみながらも13勝(7敗)を挙げ、本格的に先発に転向した2016年から3年連続で2ケタ勝利を継続している。
その成長力と成績は目を見張るものがあるが、思うような投球ができない時にはマウンド上でイラついているのが分かってしまうような姿も見られ、昨季も首脳陣から苦言を呈される場面があった。先発ローテーションの一人から“エース”へとステップを登るためには、そういった立ち居振る舞いの改善も必要になってくる。
指揮官も千賀にエースとしての期待をかけているからこそ、2年連続の開幕という大役を右腕に託した。リーグの覇権奪回と日本一3連覇という偉業がかかる2019年、千賀にはこれまで以上にチームを引っ張っていく姿勢が求められる。
昨年つかむことができなかった開幕戦での白星を、ライバル・西武から挙げることができるか。チームとしてはもちろんのこと、千賀個人にとっても重要な意味を持つ開幕戦となる。
ホークス・平成の開幕投手
1989年:山内孝徳(●)1990年:藤本修二(-)
1991年:村田勝喜(○)
1992年:村田勝喜(-)
1993年:村田勝喜(○)
1994年:吉田豊彦(○)
1995年:工藤公康(-)
1996年:工藤公康(●)
1997年:武田一浩(○)
1998年:工藤公康(○)
1999年:西村龍次(●)
2000年:西村龍次(-)
2001年:西村龍次(●)
2002年:田之上慶三郎(-)
2003年:斉藤和巳(○)
2004年:斉藤和巳(○)
2005年:和田 毅(○)
2006年:斉藤和巳(○)
2007年:斉藤和巳(-)
2008年:杉内俊哉(-)
2009年:和田 毅(○)
2010年:杉内俊哉(○)
2011年:和田 毅(-)
2012年:摂津 正(○)
2013年:摂津 正(○)
2014年:摂津 正(○)
2015年:摂津 正(●)
2016年:摂津 正(●)
2017年:和田 毅(○)
2018年:千賀滉大(-)
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[通算] 15勝6敗
※登録名は当時のもの