「役割を全うしたい」
ヤクルトの小川淳司監督は25日、今季の開幕投手をプロ7年目の小川泰弘に託すことを明らかにした。
小川は2012年のドラフト2位でプロ入りした28歳の右腕。足を大きく上げて投げるフォームから“和製ライアン”の異名で注目を集め、1年目から16勝(4敗)をマーク。巨人の菅野智之や阪神の藤浪晋太郎といったところを抑えて新人王に輝いた。
以降は故障に悩まされながらもコンスタントに勝ち星を積み上げ、キャリア6年で積み上げた勝利は「60」。昨季も前年に受けた手術の影響から出遅れながら、チーム2位の8勝(5敗)を記録している。
「開幕戦というのは特別なもの」と語る小川。大役を任されたことについては「チームの先発の代表としてやるものと思っているので、役割を全うしたいと思います」と静かに闘志を燃やす。
かつては2014年から3年連続で開幕投手を任されており、結果は3試合で1勝1敗の五分。3年ぶりとなる開幕戦のマウンドで、完全復活への第一歩を踏み出すことができるか。小川の今後から目が離せない。
ヤクルト・平成の開幕投手
1989年:尾花高夫(●)1990年:内藤尚行(-)
1991年:内藤尚行(-)
1992年:西村龍次(○)
1993年:西村龍次(●)
1994年:川崎憲次郎(○)
1995年:岡林洋一(●)
1996年:テリー・ブロス(○)
1997年:テリー・ブロス(○)
1998年:石井一久(●)
1999年:石井一久(○)
2000年:石井一久(○)
2001年:石井一久(○)
2002年:藤井秀悟(○)
2003年:ケビン・ホッジス(●)
2004年:ジェイソン・ベバリン(○)
2005年:石川雅規(○)
2006年:石川雅規(○)
2007年:石井一久(-)
2008年:石川雅規(○)
2009年:石川雅規(●)
2010年:石川雅規(●)
2011年:石川雅規(●)
2012年:石川雅規(○)
2013年:館山昌平(-)
2014年:小川泰弘(○)
2015年:小川泰弘(-)
2016年:小川泰弘(●)
2017年:石川雅規(○)
2018年:デービッド・ブキャナン(○)
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[通算] 16勝9敗
※登録名は当時のもの