2015年から3年間ヤクルトを率いた真中満氏

◆ もし監督だったら、ドラフトで誰を指名したかった?

 今季もプロ野球セ・パ12球団の公式戦を徹底放送する『スカパー!』が27日にメディア向けのラウンドテーブルを開催。トークセッションのゲストには元プロ野球監督の金本知憲氏と真中満氏の2人も登場し、今季の注目ポイントについて語った。

 「2019年シーズン プロ野球のココを見ろ!!!」と題して行われたトークショーは、くじ引きで選ばれたトークテーマに沿って2人が注目ポイントを挙げていくという形で進行。昨秋のドラフトからこの春のキャンプにかけてルーキーたちに例年以上の大きな注目が集まったが、「もし監督としてドラフトに参加していたら、誰を指名したかった?」という問いに、真中氏は2人の高卒ルーキーを挙げる。

 「やっぱり、監督だったら根尾と小園のどっちかが欲しかったでしょうね」。真中氏は今季の注目選手としても名前を挙げた中日・根尾昂と広島・小園海斗の2名をチョイスした。

 根尾は大阪桐蔭高を春夏連覇に導いた立役者の一人で、昨秋のドラフト会議では4球団が競合。投打に非凡な才能を秘める“二刀流候補”としても注目を集めたが、プロでは遊撃手一本で勝負していくことを明かしている。小園も根尾に並ぶ4球団が1位で競合した有望株で、走攻守すべてにおいて高校生離れしたスケールの大きさが注目を浴びた。

 真中氏は遊撃手について「育てるのが難しい特殊なポジション」とし、「2人とも高卒からすぐに通用すると言われるくらいの能力の持ち主。10年物と言いますか、なかなか見られない逸材だと思います」とその才能を絶賛。「どちらも大柄ではないんですけどパンチ力もあって足もある、そして肩も良いと3拍子揃っていますよね。今年とは言わなくとも、将来的にはチームの軸になれる選手」と大きな期待を寄せる。

 また、パ・リーグからは「最近見た中では西武の松本(航)くん」と投手を指名。日本体育大から西武に1位で指名された右腕について、「まず雰囲気が良かったです。もちろんボールの質もあって、いきなり2ケタ勝つんじゃないかくらいのものを感じました」と高評価。

 昨年秋は根尾に4球団、小園に4球団、藤原に3球団と指名が高校生の逸材に集まった中、西武はしたたかに松本を“一本釣り”。真中氏も「西武はうまくやりましたよね」と笑い、「投手陣を見てもチャンスは多いと思いますし、コンディションさえ悪くなければ開幕からローテを張れるんじゃないかなと。大いに期待しています」と即戦力右腕を猛プッシュした。

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