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次代の左腕エースは誰だ…“ポスト菊池雄星”をめぐる争い

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ヤクルト・高橋(C)KYODO NEWS IMAGES

期待高まるツバメの高卒4年目


 現地時間25日(日本時間26日)にアリゾナで行われたマリナーズとレッズのオープン戦で、今季からマリナーズに加入した菊池雄星が初登板。初回からメジャー屈指の強打者であるジョーイ・ボットから三振を奪うなど、2回を投げて2失点という“実戦デビュー”を飾った。

 菊池雄星といえば、この度同僚となったイチローから「日本で一番良い左投手」と言われたように、日本プロ野球界が誇るNo.1左腕だった。パ・リーグでは規定投球回に到達した左腕投手が菊池だけであり、12球団で見てもDeNAのルーキー・東克樹を加えた2人だけ。特に2018年は先発左腕が苦しんだシーズンだった。

 迎えた2019年、菊池が夢を叶えて海を渡っただけでなく、次代の左腕エースとして期待がかかる東も左肘の故障で出遅れ中。昨季以上に計算できる先発左腕がいない状態となっている。

 この危機的状況を救う新星は現れるのか……。その候補の一人として期待がかかるのが、ヤクルトの高卒4年目・高橋奎二だ。

 昨季は終盤に念願の一軍デビューを果たし、最終的には3試合の登板で1勝1敗、防御率3.00という成績を残した。なかでも、15回を投げて20奪三振とイニング数を上回る三振を奪っている部分は高く評価されており、今季の飛躍に期待がかかっている。

 2月26日に行われた日本ハムとの練習試合でも、2回を投げて2奪三振で無失点。本人は「フォームがバラバラ」とあまり納得していない様子だったが、結果を見れば上々の内容だったと言っていいだろう。開幕ローテーション入りに向けたアピールを続けている。


各地でアピールを見せる先発左腕


 新星候補は高橋だけではない。広島の3年目・床田寛樹もアピールを続けている。

 箕面学園高から中部学院大を経て、2016年のドラフト3位で広島に入団。即戦力候補として期待がかかっていたが、1年目のシーズン半ばに肘の故障で戦線を離脱・トミー・ジョン手術を受けたことにより、1年近くのリハビリ生活を余儀なくされることとなった。

 それでも、昨季終盤に実戦復帰を果たすと、ファームで8試合に登板して防御率2.25というまずまずの成績。完全復活が期待される今年も対外試合で好投を見せ、2月24日に行われたDeNAとのオープン戦でも3回0/3を投げて無失点と結果を残した。クリス・ジョンソンに続く左の先発候補として良いアピールを見せている。


 また、巨人ではドラフト1位ルーキーの高橋優貴が奮闘中。八戸学院大から加入した左腕は春季キャンプを一軍のまま完走すると、26日に行われた中日との練習試合でも3回無失点の好投を見せた。

 大学時代には通算301奪三振の大記録を打ち立て、西武の多和田真三郎(富士大出身)が持っていた北東北大学野球連盟の最多奪三振記録を塗り替えたという“ドクターK”。注目度という点では他のドラ1と比べても劣るところがあったが、シーズン開幕後はこの男が新人王争いを引っ張る可能性も大いにあるだろう。

 さらに、巨人には高卒3年目を迎える大江竜聖という楽しみな若手もいる。24日に行われた日本ハムとのオープン戦では1点差の9回を三者凡退に斬って“初セーブ”を記録。ここまでの実戦で4試合連続無失点と頭角を現しつつある。

 チームの方針もあってかリリーフでの起用が続いているものの、昨季はファームで18試合・90回1/3を投げており、将来的には先発へ……という期待もあることだろう。今後のさらなる成長に期待がかかる。


 菊池雄星に次ぐ“球界の左腕エース”の座を射止めるのは一体誰か。今季は飛躍に期待がかかる先発左腕たちに注目だ。



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