近本
阪神・近本光司

◆ お化けフォークをとらえ甲斐キャノンをかいくぐる!

 ドラフト指名直後から“新人王”を目標に掲げている阪神のドラフト1位ルーキー・近本光司が絶好調だ。

 3月3日のソフトバンク戦では、5回の第3打席で高橋礼の外に逃げていくシンカーをきっちりとらえて三遊間を綺麗に抜くヒットを記録。前日のソフトバンク戦でも千賀滉大が投じた膝元の「お化けフォーク」をすくい上げて二塁手の頭を越えるヒットを放つなど、プロの変化球にもしっかり対応しており、前評判が高かったミート力の評価はさらに上昇中だ。

 また、3月3日のソフトバンク戦では、8回に甲斐野央と対戦。ルーキーの「ドラ1対決」に注目が集まるなか、近本は初球から158キロの直球をバント。捕球した捕手・栗原陵矢が一塁に送球することもできない完璧なバント安打を決め、センスの高さも感じさせた。

 このバント安打は、バント自体も良かったが、何より近本の快足によって生まれたものでもある。前日には、送球がそれたものの、球界を代表する強肩・甲斐拓也の「甲斐キャノン」をかいくぐって盗塁も決めてみせた。まだまだ改善すべき点も多いとはいえ、積極果敢な姿勢と50メートル5.8秒の快足は間違いなく大きな武器となるはずだ。

◆ 新人王以上に「チームの顔」になる選手に

 チームはオープン戦4試合でいまだ勝ち星がないが、近本は全4試合でヒットを記録。ここまで12打数6安打、打率5割と、開幕スタメンへ向けて猛アピールを続けている。

 もちろん、オープン戦での結果はあてにならないともいわれる。また、社会人出身のドラフト1位選手ということで、1年目からある程度の働きをすることも期待されているだろう。それでも、プレーの随所に「ドラフト1位選手」としての能力の高さを見ることができる。

 阪神の外野陣は、福留孝介と糸井嘉男というベテラン勢に頼らざるを得ないのが現状だ。また、内外野問わず、若手野手の伸び悩みが指摘されるチームでもある。このままシーズンでも活躍を続け目標の新人王を取れるに越したことはないが、それ以上に長くチームに貢献できる、チームの顔になっていくような選手に成長してほしいと虎党の多くが願っているのではないだろうか。

文=清家茂樹(せいけ・しげき)


【プロフィール・清家茂樹】
1975年、愛媛県生まれ。出版社勤務を経て2012年独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。野球好きが高じてニコニコ生放送『愛甲猛の激ヤバトーク 野良犬の穴』にも出演中。

この記事を書いたのは

清家茂樹

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