今季から日本人扱いのレジェンド助っ人
阪神の矢野燿大監督は3日、今季の開幕投手を来日10年目のランディ・メッセンジャーに託すことを明らかにした。
2010年の来日から阪神一筋で10年目。昨季FA権も取得して外国人枠から外れた大黒柱は、5年連続6度目の大役を射止めた。
NPBでの9年のキャリアで249試合に登板。8年連続で規定投球回をクリアしているように、大きな離脱もなくきっちりとイニングを消化することでチームの先発陣を支え続けている。加えて昨季もチームトップの11勝をマークしており、2ケタ勝利も7度記録。この抜群の安定感こそ、メッセンジャーの強みである。
開幕投手という大役にもこだわりを持っており、毎年そこを目標にしながらアピールを続ける。今年もアクシデントなく開幕戦の先発マウンドに立てば5年連続ということになり、実現すれば井川慶(2002~2006年)と並ぶ球団の最長タイ記録。また、6度の開幕投手となると平成以降では例がなく、2リーグ制後では小山正明と江夏豊の2名だけ。メッセンジャーは球団が誇るレジェンド投手たちにも肩を並べようとしているのだ。
監督が変わっても揺るがぬ信頼。メッセンジャーが今年もトラ投手陣の先陣を切る。
阪神・平成の開幕投手
1989年:仲田幸司(-)1990年:中西清起(○)
1991年:野田浩司(-)
1992年:葛西 稔(●)
1993年:仲田幸司(●)
1994年:湯舟敏郎(●)
1995年:湯舟敏郎(-)
1996年:藪 恵壹(●)
1997年:川尻哲郎(●)
1998年:藪 恵壹(●)
1999年:藪 恵壹(●)
2000年:星野伸之(-)
2001年:星野伸之(●)
2002年:井川 慶(○)
2003年:井川 慶(●)
2004年:井川 慶(○)
2005年:井川 慶(●)
2006年:井川 慶(●)
2007年:下柳 剛(●)
2008年:安藤優也(○)
2009年:安藤優也(○)
2010年:安藤優也(○)
2011年:能見篤史(○)
2012年:能見篤史(-)
2013年:ランディ・メッセンジャー(○)
2014年:能見篤史(●)
2015年:ランディ・メッセンジャー(●)
2016年:ランディ・メッセンジャー(●)
2017年:ランディ・メッセンジャー(○)
2018年:ランディ・メッセンジャー(○)
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[通算] 10勝15敗
※登録名は当時のもの