ポイントになった「9番・京田」
野球日本代表・侍ジャパンは9日、「ENEOS 侍ジャパンシリーズ 2019」でメキシコ代表と強化試合(京セラD大阪)を行い、2-4で敗れた。
2019年の初陣を終えた稲葉篤紀監督は試合を振り返り、「先攻ということもあって、その初回に先取点を取れたこと。そこは良い形ができたかなと思います」と手応えも語りつつ、「ただ、その後に点が取れなかったこと。メキシコの投手が良かったということもありますが、打線がなかなか繋がらなかったのは、私の打順の組み方が良くなかったなというのが反省点ですね」とした。
具体的なポイントとしては、「9番に京田選手を入れたところで、そこから左が続く打順を作ってしまった(京田・上林・西川・近藤)ので、相手に左投手を使いやすい打順にしてしまった」と説明。「今日は4番の岡本選手から打順を組んでいったんですけど、もうちょっと相手が投手起用をしにくい打順というところも考えるべきだったのかなと思っています」と戦略面での反省点を挙げた。
それでも、投手陣については「失点はしましたけど、それぞれが持ち味を出してくれたと思いますし、勝負に行った中での失点でした」と収穫も挙げ、先発した今永昇太についても「非情に強いストレートを投げ込んでいましたし、コースにしっかりと投げて、チェンジアップで空振りを取ってと“らしい”投球を見せてくれました」と高評価。
あすの第2戦に向けては、「先ほど全体を集めてみんなにも話しましたけど、積極的にやったなかで失敗もあったけれども、やっぱり消極的になってはいけないと思いますので、どんどん積極的に思い切ってやっていこうと」と挑戦していく姿勢を改めて掲げ、「切り替えてまた明日勝つためにやっていく。ひとつ勝てるように全員でやっていきます」と前を向いた。