2回27球無失点の好投
侍ジャパンの原樹理投手(ヤクルト)が10日、京セラドーム大阪で行われたメキシコ代表との強化試合に先発。立ち上がりは「緊張した」という原だったが、2回を投げて被安打1、27球無失点と好投した。
原は初回、先頭のロドリゲス相手にボールが先行。いきなり3ボールとなったが、そこからカウントを整え、最後はショートゴロに打ち取った。これには稲葉篤紀監督も「0-3になってあそこで四球を出すと嫌な展開になるなというところで四球を出さずに三者凡退に抑えたところが裏の攻撃につながったと思う」と語るなど、四球を1つも出さなかった投手陣全体を評価しつつ、立ち上がりのナーバスな場面で踏みとどまった右腕を評価した。
また、稲葉監督は「一発のある怖いメキシコ打線。インコースが少しでも甘くなれば本塁打がある中で勇気を持ってシュートを投げてくれた。メキシコのバッターは(打球が)詰まっていたし、あらためて彼の武器が生きた投球ができたと思う」と続け、シュートを駆使して2回をしっかりと抑えた原の投球を称賛。
原自身も「初回は少し緊張したけど持ち味であるインコースに投げ切れてよかった」「相手がすごく強いスイングをするなかで、自分が選ばれた理由はわかっていた。しっかり内に投げようと思った結果、詰まらせることができた」と、自身の投球内容に対する手ごたえを口にした。