◆ チャンスをいただけたことに感謝

 日本でのMLB開幕シリーズ(対アスレチックス戦)を翌週に控えたシアトル・マリナーズのイチロー選手(45)が16日、スコット・サービス監督、菊池雄星投手と共に来日会見に臨んだ。

 日本で開幕戦を迎えるにあたって「まずマイナー契約で始まって、東京ドームのフィールドに立つことは簡単なことではなかった。このチャンスをいただけたことに感謝したい」と、監督をはじめ球団関係者へ感謝の思いを口にした。

 昨年5月に会長付特別補佐への就任が発表されて約10カ月。マイナー契約を結び招待選手として参加した春季キャンプは、打撃フォームを大改造してオープン戦に入るも、12試合に出場し打率.080(25-2)と振るわず苦しんだ。

 「昨年の春からのブランクがあって、それでも十分に体は動く状態にあった。当たり前のように結果を出して、当たり前のようにここにいるという状態を作りたかったんですけど、そうはならず、大変苦しみました」と異例の契約を経て迎えたプロ28年目の春を振り返った。

 それでも「キャンプの結果を踏まえてここにいることは本来あり得ないことだと思うんですけど、日本人であることですでに勝ち組なんだと思っています」と、独特な表現を用いつつ、その目線はすでに“母国開催”の開幕戦へと向いている。

◆ 1週間後には振り返ることになる

 オープン戦では当たりが出なかったものの、自身の状態を悲観はしていない。「過去の経験から2002年の262本を打った翌年はキャンプで毎試合ヒット打ったけど、始まってみれば大変苦しいシーズンだった。一方で20何打席ノーヒットで迎えた春のキャンプもあったけど、その年は結局200本を達成して自分の中では良い年になった」と過去の経験を振り返る。

 「そういう経験もあるので、そういった経験を生かして、この春という季節は色々なことが起こる。場所も大好きな日本でプレーすることで気持ちも変わりますし、いまの自分が持てる技術を見せたいと思います」と間近に迫った開幕シリーズへの意気込みを口にした。

 今回の開幕シリーズは「僕にとっては大変大きなギフトなので。どの一瞬も大切にして、1週間後にはこの時間をふりかえることになる。一瞬一瞬を刻みこみたい」と“母国”でプレーすることへの特別な思いも口にした。当時38歳だった2012年以来、7年ぶりの日本凱旋試合に臨むイチロー。日米通算4367安打を放った球界のレジェンドは、東京ドームで快音を響かせることはできるだろうか。

 マリナーズは17日と18日に行われる巨人とのプレシーズンゲームを経て、20日から行われるアスレチックスとのMLB開幕シリーズに臨む。

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この記事を書いたのは

藤田皓己

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