その年のエースは毎年生まれるけど…
日本でのMLB開幕シリーズ(対アスレチックス戦)を翌週に控えたシアトル・マリナーズのイチロー外野手が16日、スコット・サービス監督、菊池雄星投手とともに来日会見に出席。今季からチームメイトとなった菊池にエールを送った。
報道陣から「菊池選手の背中を見てきて期待することは?」と問われたイチローは、「背中だけじゃなくて前からも見たから、けっこう見たと思う」とイチロー節を交えつつ、「どの選手にも言えることなんですけど、まず3年しっかり結果を残して、そこでエースなる。そこからですね」とコメント。
さらに「その年のエースは毎年生まれるけど、3年やってチームのエースになるのはなかなかできることではない。雄星にはその力があることはみんな感じている。まずはしっかり3年結果を残してほしい」と続け、日本を代表する左腕にエールを送った。
イチロー節にタジタジ!?
また、要所要所でイチロー節を交えて会見場を温めることも。イチローと菊池の状態を問われたサービス監督が「2人とも試合を楽しみにしている。自分のプレーをしてくれればといい。キャンプも良かった」とコメントすると、オープン戦で結果を残せていないイチローがすかさず、「僕については嘘をついている」とハニかんだ真顔で返し、指揮官の笑いを誘う場面もあった。
菊池が「イチローさんからも、たくさんアドバイスをいただいた」と話せば、「僕は聞かれたから答えただけで、僕からアドバイスしたことはないです」と合いの手を入れ、開幕に向けて「デビュー戦が日本で行われる、そこで投げることができるとは思ってなかったので、そこを1つの目標にしてアピールしないといけないと思ってきた」と答える菊池には、「真面目だね」と一言。これは菊池も「今度おしえてください、色々と」とタジタジだった。
その後、大谷翔平と菊池の母校である花巻東の佐々木監督に会って挨拶を交わしたことを明かしたイチローは、同監督について「会った印象でしたかないけど、カリスマっぽいですね。そんな雰囲気を感じました」と語り、大谷や菊池が自己実現を体現させるため作っていた“目標達成シート”に触れて「僕にもシートを作ってくれないかな」とイチロー節で締めくくった。