21打席無安打も…
マリナーズのイチロー外野手が17日、MLB開幕シリーズに向けた巨人とのプレシーズンゲーム(東京ドーム)に「9番・右翼」で先発出場。巨人の先発・今村信貴と二度、2番手の田口麗斗と一度対戦したが、快音を響かせることはできなかった。
しかし、巨人の原辰徳監督は試合後、「守備も走塁も衰えていない」と称賛。試合前には「まだアスリ―トとして現役ですから、まだまだ発展途上」とエールを送ったことを明かし、同じく試合前に挨拶を交わしていた坂本も「オンリーワン。打席や守備を見れたことが財産です」と、その一挙手一投足で球場の雰囲気を変えるレジェンドの姿を目に焼きつけた。
また、二度相まみえる機会があった今村は、「こねくり回すよりもストレート一本でスーパースターと勝負したかった」と、全球ストレートで勝負したことを明かし、「楽しめたまではいかないですけど、貴重な時間でした」とイチローとの対戦を振り返った。
これで今春のオープン戦から21打席連続無安打となったが、それでも初回の守りでは、巨人・坂本が放ったフェンス際の飛球を難なく処理。原監督が語るとおり、“らしい”動きは健在だ。明日の第2戦、そしてアスレチックスとの開幕シリーズで快音を響かせることはできるのか――。プロ28年目を迎える男の動向から目が離せない。