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【上一色中学】部活動だから、軟球野球だからこそのメリット

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――野球の技術面での利点はどうでしょうか。
「ほぼ毎日練習できることが、最大のメリットだと感じます。それによって何がいいかとうと、キャッチボールがうまくなります。上一色中はバッティングのチームと言われますが、大事にしているのはキャッチボール。体重移動や割れ、トップなど、バッティングにつながることが多く、『キャッチボールがうまくなれば、打てるようになるよ』と。練習時間が短かったとしても、ボールを投げることは毎日やっていて、それぐらい投げるというのは繊細な感覚。テスト休みがちょっと入っただけでも投げ方が変わることがあります」

――硬球よりも軽くて軟らかい軟球を投げるメリットはどのように感じますか?
「私が感じるのはボールの重量ではなく、軟らかさです。人間の本能として、軟らかいものを投げようとすると、ソフトに握ろうとする。変な力みが生まれにくく、無理に力いっぱい投げようとしない。『軟式出身のピッチャーは育つ』と言われますが、こういうところとも関係しているのかなと思います」

――なるほど、ボールの軟らかさという観点は面白いですね。ゴムボールのようにへこむわけではないですが、ボールを握ったときに指先に感じる硬さは硬球と軟球で違いますよね。一方で、バッティングに関しては「早くから硬球を打ったほうが有利」という声があります。バッティング指導で重視している点はどこでしょうか。
「振る力とミート力をつけることです。3年ほど前から取り組んでいるのが、竹バット(84センチ900グラム)でのバッティング練習で、これを始めてから高校で活躍する野手が増えました。一番重いバットで84センチ900グラムですが、力のない1年生は800グラムを振っています。軟式のバッティングで一番よくないのは、『詰まっても飛ぶ』ということです。ボールの芯さえ打てば、どこでとらえても飛んでしまう。いまは芯の素材が違う複合バットが人気ですが、複合バットにしても芯のエリアが広いですよね。その広さに慣れてしまうと、高校ではなかなか打てないと思います。だから、芯のエリアが狭い竹バットで練習をするようにしています」(取材・撮影:大利実)

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<監督プロフィール>

西尾弘幸(にしおひろゆき)
1957年生まれ。前任の小松川第三中時代を含め、夏の関東大会に5度出場。毎年打ち勝つチームを作り上げる。打撃指導をまとめたDVD『上一色中野球部のバッティング〜狭いグラウンドで打ち勝つチームを作る方法〜』も発売している。(取材・撮影/大利実)

「上一色中学」連載予告



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