ニュース 2018.03.15. 18:25

ベンチから試合に参加する

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野球シーズンが始まりましたね。先日、ある試合を観戦していました。

試合では「スタメンで試合に出る選手」「ベンチスタートの選手」に分かれます。
ベンチスタートの選手は来たるベンチで来るべき自分の出番に備えます。

私は監督だった時、控え選手の起用は「ベンチで声の出ている選手」「バット引きなど、裏方の仕事を積極的に取り組んでいる選手」から起用していました。そしてそれは精神論ではなく、そういった選手を起用した方が結果が出る確率が高い、という確信があったからです。

そもそも野球は試合時間全体の中で試合に出ている選手でも「体を動かしてプレーしている時間」は20%程度だと言われます。80%は「見る」「聞く」「考える」の時間です。

試合に出ていなくても「見る」「聞く」「考える」は試合に出ていない選手にもできるわけなので、試合に出ていない選手でも出ている選手と比較して80%は同じことができると思います。ベンチスタートであっても「見る」「聞く」「考える」ができていれば、絶妙のタイミングでバット引きもできるし、適切なタイミングで適切な指示をベンチから声で発信することができます。これらの行動を見ていると「ベンチの中で誰が試合に参加しているか?」が分かります。

代打などの交代選手は「ぼちぼち」ではダメで、出場してからすぐに結果が求められます。そしてその機会はスターティングメンバーよりも少ないです。だからこそ「少ない機会を活かす」という意識の高さを形成することが重要です。

「元気のない選手は使わん!」

私はこの方針は単なる精神論ではないと思います。

レギュラーを掴むためには少ない機会を活かしてチーム内での信頼を勝ち取っていかなければなりません。「ベンチで元気よく声を出すこと」はレギュラーへの第一歩だと思います。


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著者プロフィール

著者:廣川寿(ひろかわひさし)
愛媛県出身。松山北高校時代に投手として選抜高校野球(春の甲子園)に出場。甲南大学時代は投手として阪神大学野球連盟の数々の記録を塗り替える。社会人野球まで投手として活躍。自身の息子が少年野球チームに入部したことをきっかけに学童野球のコーチとなる。現在は上場企業の管理職として働く傍ら、横浜港北ボーイズのコーチとして「神奈川NO.1投手の育成」を目標に掲げ、中学生の指導に情熱を注ぐ。


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