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【浦和ボーイズ】105名のマンモスクラブチーム。指導方針は「自立心を育てること」

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浦和ボーイズは代表を務める宍戸鉄弥氏と、中山典彦監督を中心として2008年に設立。二人は東北高校時代からのチームメイトで甲子園に3度出場するなど輝かしい球歴を持つ。チームの指導方針や、子どもたちの特長を中山監督に伺った。

チームを率いる中山典彦監督

子どもたちの自立心を育む


――まず、浦和ボーイズの指導方針を教えてください。
大前提に子どもたちが野球を大好きになってもらうことですね。
また、野球を通して、色々な人と出会い関係性を築きあげてほしいと思っています。
僕は、野球が好きで続けてきたからこそ素晴らしい仲間たちと出会い、甲子園という舞台でプレーをする喜びを経験できた。
そういった野球の良いところを子どもたちに味わって欲しいと願っています。


――野球の素晴らしい部分を伝えていく上で、最も重要視していることはなんでしょうか?
子どもたちの自立心を育むことですね。
そしてこれがうちの一番の特長ともいえます。
チームのために自分がやるべきことを考え、行動をする人間になって欲しい。
『急がば回れ』ということわざがある通り、野球が上手くなりたいならまず、人間的にしっかりしなければいけません。
例えば、当たり前のようにゴミが拾えたり、道具を大事にしたり、他人を傷つけないようになる。
それができれば、自然と野球が上手くなると僕らは思っています。




――野球が上手くなる大前提として自立心があるわけですね。ちなみに、その考えはどの方の影響が強いのでしょうか?
やはり私たちの高校時代の恩師である竹田利秋先生(東北高校や仙台育英を率い甲子園通算27回出場。現・國學院大学総監督)の影響でしょうね。
恩師の言葉を借りるならば『人間が野球をやる』。
甘い考えを持った選手が集まれば詰めが甘い野球になってしまいますが、自立心を持った選手が集まれば自然と大人の野球になるんですよ。




――つまり野球において自立心があれば、チーム全体で戦えるわけですね。例え一人の選手の能力では対抗できなくても、みんなで束になれば一層強くなるような。
そうです。自立心を持ったチームというのはアマチュア野球において必ず結果が出るんですよ。
実は僕らの高校時代の同級生にはプロに進んだ選手は一人もいません。
一つ上には金子誠一さん(元・阪神)がいて、一つ下には中根仁(元・横浜)がいて、二つ下には葛西稔(元・阪神)と佐々木主浩(元・マリナーズ)とスター選手がいた。
でも、スター選手がいなくてもでも、僕らは甲子園に出られたし、明治神宮大会で優勝までしちゃったわけです。
子どもたちを見ていても、自立心があった代というのは結果を残しますね。


――確かに浦和ボーイズの子どもたちは疎かになりがちなバッティングネットの準備、グラウンド整備など自ら行動している子どもが多いと思います。
ありがたいことに「浦和ボーイズで育った子どもはしっかりしている」と進学先の指導者に言ってもらうことは多いです。
例えチームでレギュラーになっていなくても時には「人として欲しい」と言われることもあります。
そう聞くと、宍戸代表のもと行ったチーム作りというのは間違いじゃなかったんだと改めて思いますね。
巣立った彼らの中からプロ野球選手になれる子どもはいないかもしれない。
でも、きっと良い指導者には多くの子がなれると思います。




浦和ボーイズは東北高校出身者が指導者として7人在籍。指導者会議を頻繁に行い、意思の疎通、情報共有を徹底している。まさに同じ釜の飯を食べた仲間が集まり、子どもたちに野球の楽しさを伝えているのだ。子どもたちが将来どのような野球人生を送るのか誰にも分らない。でも、きっといつか浦和ボーイズの指導者のように、野球の楽しさを次世代に伝える存在になってくれる、そう強く感じた。



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