ニュース 2018.11.27. 16:04

【龍谷大平安】原田英彦監督「小さい頃はまず、楽しんで野球をやって欲しい」

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今と昔。比べ出すとキリがないのが現状だが、生活スタイルの一変により原田監督がもっとも感じるのは選手たちの体の変化だ。
「最近の子はしゃがめないんです。もっというと正座ができない。トイレが和式ではなく洋式が一般的になり、“しゃがむ”機会が減っているんですよね。時代の流れと言われたら確かにそうなのですが、正座ができないのは足首が弱い証拠。しゃがむことは野球の動きには必要なのですが、足首に限らず体が柔らかくなる子はグングン伸びていく。これははっきりと言えます」。

龍谷大平安では多彩な種類のアップに時間をかけて行うことが有名だが、その中で着目すべき動きが「ほふく前進」だ。



「この動きは背中や腰、そして股関節を自由に動かせないと前に進まないのですが、赤ちゃんの動きで言うとハイハイですね。赤ちゃんは寝返りをすると、次はハイハイをするでしょう。でも、寝返りができた後にすぐ立てるようになる赤ちゃんは、実は運動能力はありません。これは、これまでの統計の中ではっきり言えることです。ですので、寝返りができたらハイハイを徹底的にやらせた子は足の速い子が多い。なぜかと言うとハイハイで股関節が柔らかくなって足が動く。ハイハイで腕を使うことで、走る時に腕もしっかり振り切れるようになるんです。それを怠った子は腕が振れなくて前傾姿勢になって走れない。

赤ちゃんは、ここを使えばこうできるということが頭にインプットできているので、寝返りひとつでも右からができるようになれば、今度は左から寝返りの練習をさせるのも良いと思います。今は股関節の堅い子が多いので、ウチにいる子でも最初はなかなかほふく前進で前に進まないのですが、たぶん赤ちゃんと一緒にやると赤ちゃんの方が速いと思いますよ」。(取材・写真:沢井史)

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