指揮官も評価「堂々たるピッチングだった」
巨人の大江竜聖投手(20)が18日、マリナーズとのプレシーズンゲーム(東京ドーム)に先発。2回を1安打無失点と好投した。
この日の巨人は「ブルペンデー」ということで、先発投手の登板はなし。「先発はピッチングコーチに任せていた」という原監督が送り出したのは、この春、好リリーフを続けている20歳の左腕だった。ここまで実戦7試合に登板し、29人連続アウトという実績を残している大江だったが、「すごく緊張した」という先発マウンドでいきなりメジャーの洗礼を浴びる。
初回、先頭のゴードンに甘く入った速球を捉えられ、左中間フェンス直撃の二塁打を許し、“連続アウト”は「29」でストップ。いきなり得点圏に走者を背負う立ち上がりとなったが、後続を断ち、無失点で切り抜けた。
2回は6番ナルバエスと7番ヒーリーを二者連続で「中飛」に打ち取り、二死走者なしで8番ベッカムを迎える。ここで出塁を許せばイチローとの対戦だったが、アウトコースのスライダーで「右邪飛」に打ち取り、わずか8球で三者凡退。降板後、「いい経験をさせていただきましたが、イチローさんと対戦したかったです」と本音をこぼしたが、メジャーリーガー相手に2イニングを25球でシャットアウトした。
この投球には原監督も、「弱冠20歳で堂々たるピッチングだった」と称賛。また、将来的な先発投手としての期待も寄せつつ「(今季は)大きな役割を持って戦ってもらおうと思っています」とブルペン陣の一角を任せる意向だ。昨季は一軍での登板がなかった大江。春季キャンプからの勢いそのままに、2年目の大ブレイクとなるのか――。若きセットアッパーへの期待は高まるばかりだ。