◆ 復調のリードオフマン候補と2年目の若武者

 昨年は固定できずに苦しんでいた1番バッターに、一昨年まで不動のリードオフマンだった桑原将志が名乗りをあげている。キャンプ序盤から1番候補として期待されていたが、打撃不振から2月下旬にはファームでの調整を余儀なくされるなど苦しんでいた。しかし、地元の横浜に戻ってきてからの3試合に1番でスタメン出場すると、17日は二塁打を含むマルチヒットを記録し、復調気配を感じさせた。

 19日の阪神戦では3回、カウント2-0からガルシアの141キロのストレートを叩き、ライトポール直撃のソロホームランを放つと、6回にも守屋功輝から初球のスライダーをレフト前へ運び、連日のマルチヒット。初回も初球を叩いた良い当たりがライトライナーとなったが、持ち前の積極性が光った。

 一方、17日のロッテ戦に続き、この日も2番に起用された2年目の楠本泰史も初回、左腕のガルシアからヒットを放つと、4回には守屋が投じた外角高めの148キロストレートを捉え、打った瞬間にそれとわかる打球がライトスタンド上段へ。スリーランホームランをかっ飛ばし、これでオープン戦は打率.364と、首脳陣へ猛アピールを続けている。

◆ どうなる外野手争い

 19日の試合後、ラミレス監督は桑原に対し、「ベリーグッド!自信を取り戻しているように見える」と話し、楠本については「まだ様子見だが、(開幕スタメンの)可能性がないわけではない。左に強いのもいい」と、言葉を選びつつ好評価を与えた。

 桑原は、バッティングフォームを元に戻したことで「良くなってきている。感覚的にいいときの自分に近づいてきている」と手応えを掴んでいる様子。1番バッターという部分については、「打ちたいっすね!」と元気に即答した。

 対する楠本も、「オフ、キャンプで取り組んだ事が、継続してうまくできている」と手応えを口にしつつ、「これからも気を引き締めて、足元を見つめながらやっていく」と、開幕一軍の切符を手にしながら、思うような成績を残せなかったルーキーイヤーを振り返り、続けていくことの重要性を口にした。

 ベイスターズのレフトには不動の4番・筒香嘉智がいるため、残りの2枠を、桑原や楠本と、神里和毅、宮本秀明、佐野恵太らが争う形になる。オーダーのよっては、ネフタリ・ソトが外野に回る可能性も有り得るだろう。その場合、残された枠は1つだ。もちろん、二軍には梶谷や細川も控えている。

 果たして3月30日の開幕戦では、誰がスタメンの座を勝ち取るのか――。楠本、神里、宮本の同期入団組による争いという部分からも目が離せない。

  
取材・文 = 萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)

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萩原孝弘

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