「イチローさんとプレーできた時間が最高のギフトだった」
マリナーズの菊池雄星投手は21日、東京ドームで行われた『2019 MGM MLB 開幕戦』の第2戦に先発登板。メジャーデビュー戦は順調な立ち上がりを見せるも、勝利目前の4回につかまり失点。勝ち投手の権利を得るまであとアウト1つという4回二死で降板となり、デビュー戦での勝利はお預けとなった。
初登板については、「楽しかった」と振り返った左腕。「特別緊張するとか、足が震えるようなことはなかったですけど、はじまるんだなと。東京ドームという場所から僕のメジャーリーガーとしてのキャリアがはじまるという高ぶりのようなものがありました」とデビュー戦を終えた率直な感想を述べる。
勝利の権利を得る目前での交代については、「球数的にも予定より多くなっていたので、僕自身もあのバッター(セミエン)が最後のつもりで投げていましたし、メジャーに来たということで、その習わしのなかでやっていかないといけない」と語り、「当然、投げ切りたかった。そこは次への宿題として、次の試合で勝利を挙げたい」と次戦に向けて意気込んだ。
最後に、『メジャーでのデビュー戦がイチローとの最初で最後の試合になりそうだが』という問いには、「そうですね」と切り出すも、続く言葉はなかなか出てこず。涙をこらえながら、「幸せな時間でしたね」と一言。「僕にとっては、イチローさんとプレーできた時間が最高のギフトだったと思います」と語った。