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いよいよ開幕が目前…2019年オープン戦の最終結果を振り返る

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広島・床田寛樹

広島が23年ぶりの勝率1位


 2月23日に開幕したオープン戦も、3月24日をもって全日程を終了。2月1日のキャンプインから始まった新シーズンへの準備期間が一区切りを迎えた。

 レギュラー争いを目指す若手の起用から、ベテランの調整など、各球団の戦力を見定める期間でもあるオープン戦だが、それでもチームの勝敗は気になるところ。チームよって試合数にもバラツキがあるが、まずは約1カ月間に渡り展開されたオープン戦の順位を見てみたい。

▼ 2019年オープン戦・順位表
1位 .667 広島(8勝4敗4分け)
2位 .643 ソフトバンク(9勝5敗1分け)
3位 .636 楽天(7勝4敗3分け)
4位 .625 巨人(10勝6敗)
5位 .600 オリックス(9勝6敗2分け)
6位 .462 ロッテ(6勝7敗1分け)
6位 .462 DeNA(6勝7敗4分け)
8位 .438 ヤクルト(7勝9敗1分け)
8位 .438 中日(7勝9敗3分け)
10位 .429 西武(6勝8敗1分け)
11位 .313 阪神(5勝11敗1分け)
12位 .300 日本ハム(3勝7敗3分け)

 昨シーズン、日本一を争った両雄がオープン戦でも下馬評どおりの強さを発揮してワンツー・フィニッシュ。そして勝率No.1には、昨季のセ・リーグ王者でもある広島が輝いた。広島は、2017年、2018年と、直近2年のオープン戦は「11位」だったが、1996年以来23年ぶりにオープン戦1位でペナントレースの開幕を迎えることとなった。ちなみに、96年の広島はレギュラーシーズンを3位で終えている。

 また、積極補強の楽天と巨人が6割越えの勝利を残した一方で、日本ハムは1995年以来、24年ぶりにオープン戦の最下位に。2009年以降の過去10シーズンを振り返ると、オープン戦最下位チームはその年のレギュラーシーズンをBクラスで終えているのが、少し気になるところ。レギュラーシーズンでは、そんなジンクスを吹き飛ばし、「オープン戦はオープン戦」というところを見せてもらいたい。


 続いて、野手の主要打撃部門を振り返ってみたい。


野手


▼ 打率
1位=.388 楠本泰史(DeNA)
2位=.385 塩見泰隆(ヤクルト)
3位=.373 木浪聖也(阪神)

▼ 本塁打
1位=5本 大田泰示(日本ハム)
1位=5本 陽 岱鋼(巨人)
3位=4本 鈴木誠也(広島)
3位=4本 村上宗隆(ヤクルト)
3位=4本 大山悠輔(阪神)

▼ 打点
1位=15点 ブラッシュ(楽天)
1位=15点 高橋周平(中日)
3位=14点 鈴木誠也(広島)

▼ 盗塁
1位=12個 塩見泰隆(ヤクルト)
2位= 7個 佐野皓大(オリックス)
3位= 6個 近本光司(阪神)


 「首位打者」争いを見てみると、ポジション奪取を目指すフレッシュな若手たちがトップ3にランクイン。より多くの打席数をあたえられた選手たちではあるものの、阪神のルーキー・木浪聖也はキャンプ中から結果を残し続け、「1番・遊撃手」を勝ち取った。楠本(DeNA)、塩見(ヤクルト)らも、好調な打撃を維持し、レギュラーポジションを確保できるか注目だ。

 「本塁打」部門でトップタイの2人は、明暗を分ける形で開幕を迎える。オープン戦中盤までに5本塁打を放ち、注目を集めていた大田(日本ハム)は、17日・アスレチックス戦の第1打席以降、19打数連続でノーヒットと当たりが止まっている。一方で、陽(巨人)は出場した直近3試合で4本塁打を荒稼ぎ。上り調子で開幕を迎えることになりそうだ。

 「打点」のトップは楽天の新外国人・ブラッシュ。一時スランプに陥り、打順は「7番」にまで下がったが、リフレッシュ休暇を挟んだ23日(中日戦)は1本塁打含む猛打賞で2打点、24日の最終戦もマルチ安打をマークするなど復調の兆しを見せている。同打点の高橋周平(中日)は「正三塁手」として開幕を迎えることが当確。昨季“助っ人頼り”だった打線でキーマンになることが期待される。

 「盗塁」部門では塩見(ヤクルト)がダントツの成績を残した。盗塁に限らず打率でも12球団2位に入るなど文句なしの成績を残しているが、雄平、青木、バレンティンの牙城を完全に崩すには至らず、23、24日の日本ハム戦ではいずれもスタメンから外れた。それでも途中出場で2戦合計3打数3安打、1打点、1盗塁とアピール。いま12球団で最も監督を悩ませているであろう2年目の若燕は、開幕戦でスタメン入りとなるのだろうか。


 続いて投手陣の主要成績だが、登板機会や投球回数が非常に少ないため、参考程度に「防御率」「勝利数」「セーブ」の3部門を振り返る。

投手


▼ 防御率
1位=0.96 東明大貴(オリックス)
2位=1.59 床田寛樹(広島)
3位=2.12 岸 孝之(楽天)
3位=2.12 今井達也(西武)

▼ 勝利数
1位=3勝 ミランダ(ソフトバンク)
1位=3勝 大瀬良大地(広島)
3位=2勝 13名

▼ セーブ
1位=5セーブ 鈴木博志(中日)
2位=3セーブ 岩本 輝(オリックス)
2位=3セーブ 森 唯斗(ソフトバンク)


 「防御率」部門では、プロ6年目の東明(オリックス)がトップに。3試合に登板し、18回2/3を投げて自責はわずかに「2」だった。2年目に2ケタ10勝をマークするも、直近3年は計2勝と低迷していただけに、山岡、山本らと共に、一年間ローテを守り抜きたいところだ。

 注目は同部門2位の床田(広島)。故障の影響で昨季は一軍登板ゼロも、今春は快投連発で球団の「オープン戦MVP」にも選出された。早くも今季の「新人王」有力候補として名前があがるなど、3年目の飛躍に大きな期待がかかる。

 「勝利」数では、ミランダ(ソフトバンク)、大瀬良(広島)という実力者が3勝でトップタイ。大瀬良は自身初めてとなる開幕投手を務めることが決まり、ミランダも開幕ローテ入りが当確。ともに好成績を残した昨季からの流れそのままに、今季も先発ローテの軸として活躍してくれそうだ。

 「セーブ」部門は鈴木(中日)が5セーブを記録。鈴木は23日の楽天戦で1失点(自責点0)を喫したものの、それまでは8試合連続無失点だった。最終的には9試合(9回)に登板し防御率0.00のままオープン戦を締めくくった。昨季は抑えを固定できずに苦しんだ中日。指揮官からの明言はないものの、この2年目右腕がクローザーの最有力として開幕を迎えることになりそうだ。
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