ニュース 2019.03.29. 14:10

開幕直後の“先頭打者弾”!プレイボール直後の“初球”に注目

無断転載禁止
2007年3月30日、先頭打者高橋由が三浦の初球を右越えに本塁打=横浜

開幕の「プレイボール!」直後では…


 いよいよ2019年のプロ野球が開幕する。その開幕戦、それも初回からホームランが飛び出すと、チームには勢いがつき、応援しているファンのテンションも高まることだろう。それが先頭打者なら、その盛り上がりは相当なものになるはず。

 ただし、まずは初球が打てるボールであることが必須であり、開幕投手には各球団のエース級が指名されることも多く、打者心理も相まって難易度はより高そうな気がする。ということで、開幕戦の1回表に先頭打者が初球をホームランにした「先頭打者ホームラン」に注目。過去の記録をさかのぼってみると、開幕カードの初戦、1回の表に先頭打者が初球を本塁打にした「先頭打者ホームラン」は、過去に2例あった。

 NPB史上初の「初球先頭打者ホームラン」は1962年(昭和37年)に阪急の衆樹(もろき)資宏が記録していた。南海との開幕戦、1回表にジョー・スタンカの初球を本塁打にし、プロ野球史上初となる記録を歴史に刻んだ。残念ながらこの試合には敗れたが、唯一の記録として語り継がれることになる。

 次に「先頭打者初球ホームラン」が飛び出したのは2007年(平成19年)。横浜(現:DeNA)と巨人の開幕戦で、1回表に巨人の先頭打者・高橋由伸が初球をライトスタンドに運び、史上2例目となる開幕直後の初球をとらえた先頭打者ホームランとなった。

▼ 開幕戦での初球先頭打者ホームラン
1962年 衆樹資宏(阪急)
2007年 高橋由伸(巨人)


初回の裏もいれたら?


 1回表に初球を本塁打にしたケースは過去2例のみだが、1回の「裏」に初球を本塁打にしたケースも2例あった。

 1例目は、阪急の衆樹が初回初球先頭打者ホームランを記録した翌年の1963年(昭和38年)に、南海の広瀬叔功が記録。近鉄との開幕戦1回裏の攻撃で、相手先発・徳久利明の初球を本塁打にした。2例目は1970年(昭和45年)。当時ロッテに所属していた山崎裕之が、南海との開幕戦で先発・西岡三四郎の初球をスタンドに運んでいる。

 やはり初球となるとハードルが高く、表裏を合わせても過去に4例しかない。では、上記の4例を除いた開幕戦の「先頭打者本塁打」ならどうだろうか? 過去の記録を調べたところ、こちらは14例あった。

▼ 開幕先頭打者本塁打
1954年 ラリー・レインズ(阪急)
1955年 金田正泰(阪神)
1956年 与那嶺要(巨人)
1961年 近藤昭仁(大洋)
1971年 三村敏之(広島)
1973年 小川 亨(近鉄)
1985年 石毛宏典(西武)
1989年 高橋慶彦(広島)
1991年 前田智徳(広島)
1992年 佐々木誠(ダイエー)
1997年 立浪和義(中日)
2000年 秋山幸二(ダイエー)
2003年 清水隆行(巨人)
2011年 マット・マートン(阪神)

 2011年に、マートンが広島の前田健太(現:ドジャース所属)から放ったホームランは記憶に新しいところ。「初球」はかなりのレアケースになるが、カウントを問わないのであれば、飛び出す可能性はあるだろう。


2019年の開幕戦で生まれるか!?


 ちなみに、「開幕戦」ではない「先頭打者本塁打」を見ると、NPB最多記録が元阪急の福本豊の「43本」。現役では、巨人の坂本勇人による「17本」が最多(2018シーズン終了後)となっている。その坂本勇は、3月9日のオープン戦で先頭打者本塁打を放っており、今回の開幕はビジターゲーム。密かに先頭打者弾を期待していたが、開幕戦は2番での起用となる見込み。

 今季の予想オーダーを考えた場合、最も可能性がありそうなのは、昨季18本塁打の“新人王”田中和基(楽天)か。相手は好投手・石川だが、ZOZOマリンに“ホームランラグーン”ができたことは追い風になるかもしれない。

 果たして、きょうの開幕戦で「先頭打者弾」は生まれるのか!? 「プレイボール!」直後から“待ちに待った開幕”を楽しみたいと思う。

▼ 予想先頭打者と昨季成績
・金子侑司(西武)vs.千賀(ソフトバンク)
昨季:111試合 率.223(310-69)本1 点34

・福田周平(オリックス)vs.上沢(日本ハム)
昨季:113試 率.264(295-78)本1 点15

・田中和基(楽天)vs.石川(ロッテ)
昨季:105試 率.265(423-112)本18 点45

・坂口智隆(ヤクルト)vs.メッセンジャー(阪神)
昨季:139試 率.317(508-161) 本3 点37

・吉川尚輝(巨人)vs.大瀬良(広島)
昨季:92試 率.253(316-80) 本4 点29

・大島洋平(中日)vs.今永(DeNA)
昨季:141試 率.274(588-161) 本7 点57


文=中田ボンベ@dcp

【PR】プロ野球を観戦するなら「DAZN Baseball」

「DAZN Baseball」とは、月額2,300円(税込)でDAZNのプロ野球コンテンツをすべて楽しめるプランです(月々払いの年間プランのみ)。

プロ野球だけを楽しみたい方は、月額4,200円(税込)のDAZN Standard​よりも1,900円お得に視聴できます。

POINT

春季キャンプ、オープン戦、公式戦、交流戦、CSまで余さず堪能できる!

② オフシーズンもドキュメンタリーやバズリプレイなどコンテンツが充実!

毎月2,300円でライブ配信・見逃し配信・ハイライトまで視聴可能!

【PR】「DMM×DAZNホーダイ」でプロ野球を観よう!

「DMM×DAZNホーダイ」とは、DMMプレミアムとDAZN Standardをセットで利用できるプラン。

単体契約ならDMMプレミアム月額550円(税込)、DAZN Standard月額4,200円(税込)のところ、本プランなら月額3,480円(税込)だからとってもお得です。

POINT

① 「DMM×DAZNホーダイ」なら単体契約より月額1,270円(税込)も安い!

② DAZNだけの契約と比較しても月額720円(税込)お得に楽しめる!

③ 新規入会月から最大3カ月間、「DMMポイント」を550ポイント付与!

ポスト シェア 送る

もっと読む

  • ALL
  • De
  • 西

メジャーリーグ

高校・育成