◆ 2戦連続でゲームメイク、防御率2.53
マリナーズの菊池雄星投手が現地時間29日(日本時間30日)、本拠地Tモバイル・パークでのレッドソックス戦に先発登板。強力レッドソックス打線を相手に6回3失点(自責点2)の力投を見せ、メジャー初勝利の権利を手にした。
菊池は21日、東京ドームでのアスレチックス戦でメジャーデビュー。4回2/3を2失点(自責点1)で勝敗は付かなかった。移籍後2戦目の相手は、昨季の世界一・レッドソックス。菊池にとってはこれが、本拠地&米国デビュー戦となった。
大歓声のなか1回表のマウンドに上がると、先頭のベニンテンディを空振り三振斬り。続くベッツ、J.D.マルティネスは球威のある真っ直ぐで差し込み、いずれも右飛に退けた。するとその裏、マリナーズは1番・スミスの先頭打者弾で先制。さらに3番・サンタナも左越えソロで続き2-0とした。
援護を受けた菊池だったが、直後の2回表、先頭の4番・ボガーツに左越えソロを浴びた。これがメジャー初被弾。それでも、後続から3つの三振を奪い、2回で早くも4奪三振とした。マリナーズは2回裏、7番・ナルバエスも右越えソロを放ち3-1。4回にも3番・ヒーリーの適時二塁打などで3点を加えた。
菊池は3回、4回と2イニング連続で3者凡退。5回も先頭の6番・ディバースを遊ゴロに退けたかと思われたが、遊撃・ベッカムの送球エラーで無死一塁となった。続くトラビスには右前打を許し無死一、三塁。メジャー初勝利へ最大のピンチだったが、8番・ブラッドリーを遊ゴロ併殺に仕留め、1点は返されたものの傷口は広げなかった。続くバスケスを二飛ひ退け、勝利投手の権利をゲット。ベンチへ戻る際にはガッツポーズを見せた。
続投した6回もテンポよくアウトを重ねたが、二死後、J.D.マルティネスに中越えソロを浴びた。それでも、続くボガーツを5つ目となる三振斬り。6回86球、2被弾を含む4安打3失点(自責点2)無四死球の力投で、防御率は2.53となった。
マリナーズは6-3の7回表から継投策を選択。このままリードを守り勝利すれば、菊池にメジャー勝利が記される。