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「全力でやるだけ」いつもと変わらぬチームリーダーの姿

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ロッテの鈴木大地[撮影日=2019年2月7日]
 3月29日、楽天との開幕戦のスターティングメンバーにいつもあるはずの名前がなかった。

 2016年から3年連続全試合出場し、チームの中心選手でもあるロッテ・鈴木大地の名前だ。「出番があると思って準備していました」。しかしこの日、鈴木は試合に出場することなく試合終了。2015年5月21日の西武戦から続いていた連続試合出場も、532試合でストップした。過去には、病院へ行ったら骨折と診断されるのを怖れ、ケガを隠しながら試合に出場したこともあった。試合に出場することへの思いは誰よりも強く、試合に出られなかったことは、かなり悔しかったはずだ。

 本拠地・ZOZOマリンスタジアムでロッテが勝利した後といえば、ファンと一緒に勝利の喜びを分かち合う勝利の儀式“We Are”が行われる。チームは開幕戦、鈴木とサードのポジションを争うライバルでもあるレアードの逆転3ランで勝利。「We Areをやり始めたころから、自分がそういう風になっても行こうと決めていた」とライトスタンドのファン、チームメイトとともに“We Are”を行った。

 「個人的に色々あった次の日はすごく大事だと思って、練習に取り組みました」。翌30日の試合前練習では、グラウンド上で前日試合に出場できなかった悔しさを一切見せることなく、いつもと変わらず元気よくノック、打撃練習などで汗を流す姿があった。

 開幕前に行われたZOZOマリンでの練習から内野に加え、「自分のやれる可能性が1%でもあるところで、そこを追い求めてやっています」と外野の守備練習も行っている。楽天との開幕3連戦では、外野で打撃練習中のレアードやバルガスの打球を捕球している場面も見られた。

 開幕戦に続き30日もベンチスタートだったが、6点を追う7回二死走者なしの場面に代打で登場。ファンの大声援を受けて打席に入った鈴木は、0ボール1ストライクから楽天の3番手・森原康平が投じたストレートをレフト前に運び、今季初打席で初安打をマークした。翌31日も代打で出場し、ライト・辰己涼介のダイビングキャッチに阻まれたが良い当たりを放った。

 「自分のやれる可能性が1%でもあるところで、全力でやるだけ。もう一度、記録を超えられるように、もっともっと自分が強くなれるように、成長できるように1日1日頑張るだけです」。鈴木大地は前を向いて、いつもと変わらぬ姿勢で準備をしていく。

 
取材・文=岩下雄太
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