第91回選抜高等学校野球大会
○ 東邦(愛知) 4 - 2 明石商(兵庫) ●<4月2日・準決勝>
30年ぶりの優勝を目指す東邦が明石商との接戦を制し、紫紺の大優勝旗に王手をかけた。
両チームともにエースが先発マウンドに上がった一戦は、立ち上がりからしびれる投手戦に。明石商の2年生エース・中森が5回までを15人で片付ければ、対する東邦の大黒柱・石川は走者を背負いながらもスコアボードに「0」を並べた。
そんな息詰まる投手戦の均衡を破ったのは東邦。7回、2つの四死球で二死一・二塁とすると、7番・吉納が左中間スタンド最前に値千金の3ランを放り込んだ。昨秋は本塁打ゼロだったが「3月に入ってオープン戦で左中間にホームランを打ってる。この冬伸びた選手で、期待して5番を打たせたんですけど、力みがあったので7番に下げました」と、森田監督の期待に応えた一発だった。
対する明石商は失点直後の8回表に4番・安藤が反撃の2ランを放ち1点差に迫るも、8回裏に守りのミスが重なり失点。地元・甲子園の声援を背に初の決勝進出を目指したが、一歩及ばなかった。
これで“平成最後のセンバツ”の決勝カードは習志野(千葉)と東邦に決定。平成元年の優勝校でもある東邦は、“平成最後の優勝”にもあと1つと迫った。
【4月2日・第2試合】
東邦(愛知) 4 - 2 明石商(兵庫)
明|000 000 020|2
東|000 000 31X|4
<継投>
明:中森(8回)
東:石川(9回)
<本塁打>
明:安藤(8回2ラン)
東:吉納(7回3ラン)
4月3日・決勝の組み合わせ
習志野(千葉) - 東邦(愛知)※12:30開始予定