強力打線に挑む大卒左腕
NPBは3日、翌日4日の予告先発を発表。各球団が開幕から6戦目を迎えるなか、計6試合のうち4試合でルーキーが公式戦のデビューマウンドに上がる。
この日、真っ先にデビューマウンドに上るのが、2日後に25歳の誕生日を迎える楽天のドラ4・弓削隼人。本拠地で行われる日本ハムとのデーゲーム(13時試合開始)に先発登板する。楽天は3日の日本ハム戦でも劇的な逆転勝利をおさめ現在4連勝中。193センチの長身左腕もチームの勢いとともに初登板初勝利を掴み、一足早い誕生日プレゼントを手にしたいところ。
パ・リーグではもうひとり新人がデビューする。早稲田大からドラフト3位でロッテに入団した小島和哉だ。浦和学院高出身の左腕が“地元”埼玉で昨季のリーグ王者・西武の強力打線に挑む。ロッテは2日の西武戦まで3連敗中。今季唯一の勝利投手も“1球勝利”となったリリーバー・酒居で、いまだ先発投手に白星がない状況。まずは先発投手としてのゲームメイクに期待がかかる。
“伝統の一戦”でドラ1がデビュー
セ・リーグでは、巨人のドラ1・高橋優貴が本拠地・東京ドームで行われる阪神戦で一軍初登板を飾る。高橋は球団唯一の大卒新人として今春キャンプから一軍でアピールを続け、オープン戦でも2試合(9回2/3)を投げて9奪三振、防御率2.79と好成績を残した。巨人の大卒新人が初登板初先発で白星を挙げれば、1960年の青木宥明以来59年ぶりの快挙となるが、“伝統の一戦”で歴史的勝利を挙げることはできるだろうか。
DeNAのドラ3右腕・大貫晋一は敵地・神宮がデビューマウンドとなる。新日鉄住金鹿島からドラフト3位で入団した25歳の右腕は、オープン戦2試合(9回)を無失点と文句なしの内容で開幕第6戦の先発を掴み取った。2日には同期入団の上茶谷が「初勝利」とはならなかったものの7回1失点と好投。一足先にデビューしたドラ1の活躍を刺激に、初登板初勝利を目指す。
あすの予告先発
巨人(高橋)- 阪神(浜地)
18時00分=東京ドーム
ヤクルト(寺原)- DeNA(大貫)
18時00分=神宮
中日(ロメロ)- 広島(岡田)
18時00分=ナゴヤドーム
楽天(弓削)- 日本ハム(斎藤佑樹)
13時00分=楽天生命
西武(本田)- ロッテ(小島)
18時00分=メットライフ
オリックス(松葉)- ソフトバンク(武田)
18時00分=京セラD大阪