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清宮を襲った有鉤骨骨折とは!?【ショウアップナイターヒストリー】

高まる期待のなかで…


 今週は、もうお忘れになっているかもしれませんが、清宮幸太郎君についてお話したいと思います。

 今年の清宮幸太郎はプロにも慣れてそろそろホームランが最低でも20本くらいはいくかなぁと思って楽しみにしていて、キャンプも比較的順調という情報だったんですけれど、途中から例の右手有鈎骨の骨折という事で、初めから戦列を離れる事になりました。

 右手有鈎骨は何処にあるのかというと、右の手のひらをご覧になってください。小指の一番上に左手の人差し指で触ってください。最初の第一関節があります。第二関節があります。その下へいくと指の付け根があります。この付け根からですね、少し右斜め下へ1センチ半位入ったところに骨があるんですが、この骨が有鈎骨と言われている骨で、これが骨折してしまった訳ですが、骨折と言ってもポキンと折れるのでは無くてこの骨の一部が欠けてしまったんですね。

 野球の選手はよくある事なんですが、欠けた骨片があると中が痛いという事で、すぐに切開して破片をとりました。手術と言うけれど、非常に簡単な手術で終わり、清宮くんは3月のうちから大きな絆創膏を付けて練習に参加しています。いずれにしても、いま申し上げた有鈎骨を骨折し、骨が欠けるという事になるとバットを握ることが出来ない。さぞかし痛かったと思うんです。


我慢の限界に


 去年の秋の練習で、バッティングを一日やめた日があって、その時から「あれ?おかしいな」と思っていたんです。その前に手首がどうこうとアメリカへ行った頃から言っていたのですが、何したんだろうと思ったら12月上旬にバッティングを回避。1月に入っても依然打てない。どうしたんだろうなと思って1月10日になって、やっと練習を再開できるようになったので、その時点で有鈎骨を骨折しているとは思いませんから、少し遅れたけれども大丈夫だろうと思っていました。手首だからどうかなと思っていたんですが、栗山監督は一軍に入れる事を決定しました。

 しかし、2月24日のジャイアンツとのオープン戦でスイングをした瞬間に痛みがきて、子を産むような感じで苦痛に耐えておりました。従って25日はバッティング練習も中止、3月1日にはバッティング練習を再開したんですけれど、とても打てるような状態ではない。3月3日のDeNA戦もゲームに出ることには出たんですけれど、彼も一生懸命隠してたんでしょうね。もうこれからペナントレースだって時に痛いかゆいと言ってられないので、頑張って隠していたと思うんです。

 申し上げたように1月から3月までずっと苦しみ通しという事は、一瞬にしてポキンと折れたのではなくて疲労骨折、相当我慢してやっていたんですね。とうとうそれがダメで、すぐに戦列を離れました。だいたい有鈎骨骨折というのは、1年に何人かいるんですけれど、手術以外に有効な解決策がないんですね。


多くの強打者も経験


 過去どういう人が有鈎骨で苦しんだのかというと、1986年9月24日、ジャイアンツの原辰徳選手が広島の快速球投手のいまは亡き津田さんのツーツーからの速球をファウルしたんです。その瞬間に左手、彼は右バッターですから、左の手首の有鈎骨をやってしまい、大きな声を上げて「痛え!!」という声がグラウンドに鳴り響いたのを覚えています。原さんは全治2カ月でリタイア。これが一番大きな有鈎骨の事件ですかね。

 それから1996年3月31日、近鉄に石井浩郎さんという、のちに国会議員になった人がいるんですが、この人も右バッターで、左手首をやって休むことになりました。

 そして1996年には、近鉄時代の中村紀洋さん。2001年にはジャイアンツ時代の二岡、2008年には日本ハムの中田翔、2010年にはソフトバンクホークスの松田、2013年と2016年の2度にわたってヤクルトの畠山、いま申し上げた人たちが全員、有鈎骨をやって苦しんだわけです。

 いま名前を挙げたとおり、原、石井、中村、中田、二岡、松田、畠山、全部プルヒッターです。思い切ってバットを振る選手にこれはやはりつき物なんでしょう。ですから、有鈎骨というその骨の部分があるいはあまりにも強いグリップとか強いスイングでもたないかもしれませんね。

 結局、全員がだいたい2カ月から3カ月くらい休むわけですが、今回の清宮幸太郎にしても、どのくらい休むかは分かりません。もう練習に出てきてノックを受けたりしているみたいですが、バットを握れるのは4月、もうちょっと暖かくなってからじゃないと無理だという日本ハムの見立てですね。


復帰は5月か


 清宮幸太郎がプロの水にも慣れてきて、プロのボールの速さ、変化、色んなものに慣れて、本来のスイングができるようになって、私は最低20本のホームランが打てるという期待をしていたんですが、これはどうでしょうね。ただ、5月くらいから出てきて、順調にいけば20本のホームランは打てるかもしれません。

 今年は清宮幸太郎の年になるのではないかと思っていたんですが、4月一杯はフルスイングが無理だという事になると、やはり5月の連休明けくらいになりますかね。その連休明けになった時にどういう状態か。まだまだ焦る年ではないので、焦らないで1年くらい棒に振ったって仕方ないから完璧に治してもらいたいと思います。

 清宮幸太郎の全快を心から待っております。


(ニッポン放送ショウアップナイター)

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