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【少年野球質問箱】キャッチボール練習にはどんな意味、どんな種類がありますか?(後編)

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今回の質問・お悩み


キャッチボール練習にはどんな意味、どんな種類がありますか?

「キャッチボールは野球の基本」とよく言われます。私の息子の中学でも実際にそのように指導されています。
ただ、どのようなところに「キャッチボールは野球の基本」と言われる所以があるのか? 野球未経験者の私にはよくわかりません。

廣川さんのチームではキャッチボールの際、子供達にどんなことを意識させていますか? また、普通に捕って投げる以外に、キャッチボール練習にはどんなバリエーションがありますか?

廣川さんの答え




「キャッチボールは情報の宝庫」です!


「キャッチボール」はとても奥の深い練習だと思います。
「ただ捕って投げるだけではないか?」と思うかも知れませんが、「捕り方」「足運び」「投げ方」「投げたボールの行方」などの技術的な特徴やだけでなく、「反応の速度」や「集中力」、「動作の精度」など、キャッチボールを見ているだけでも相当いろんなことが分かります。

まさに「キャッチボールは情報の宝庫」だと思います。今回のご質問には前・後編2回にわたってお答えさせていただきます。


今回は回答の後編をお届けします。

前編はこちら



(4)片足跳び


送球は「軸足→踏み出し足」の体重移動があってこそできます。体重移動前の、いわゆる「溜め」を作るための練習です。



1.右足を一歩踏み込んで投球体勢に入ります。
2.左足をあげたらその場で2回、軽く片足ジャンプします。
3.右足に十分体重がかかるように「溜め」を作ります。私はここで「ステイバック」という少し右肩が下がる状態を推奨しています。その方が下半身の力を使いやすいためです。
4.左足を踏み込んだ時に両肩の高さを平行に戻しましょう。
5.投球後はまた、左足一本立ちの体勢を作りましょう。

<ポイント>
・2で前に大きく跳ぶと「溜め」が作れないのでその場でジャンプするように跳びましょう。
・3で右肩を下げないように指導する方もいますが、私は4で両肩の高さを地面と平行に戻すことができれば制球に問題はないですし、ステイバックの効果は高いと思います。

(5)歩き投げ


最後は「軸足の踏み込み角度」を作る練習です。意外とこれはとても重要です。これができていないと体重移動がうまくいかなかったり、左肩の開きが早くなって肘に負担がかかるなど、思わぬ落とし穴にはまってしまいます。



1.投げる方向に対して正対、足を揃えて立ちます。
2.左足を踏み出します。この時に左足のつま先は投げる方向に対してまっすぐ踏み出してください。
3.右足を踏み込みます。右足は投げる方向に対して90°。「内側のくるぶしを投げる方向に見せる」イメージで。
4.ステイバックして「溜め」を作ります。
5.投げた後はこれまで通り「左足一本立ち」。

<ポイント>
・2で左足つま先が内側を向いてしまうと実際の守備の動きとは異なり、実戦的な練習にならないので左足は必ずまっすぐ踏み出しましょう。
・3が最も重要な動作です。この足の向きが不十分だと送球時に左肩の開きが早くなったり、体重移動が不十分になってしまうケースもあります。

 

 

最後に


私はボールを投げる時に大切なことは「腕力に頼りすぎないこと」だと思います。そしてそのためには、「身体の捻り」「体重移動」を効果的に利用することだと思います。特定部位にだけ負荷がかかるような投げ方は故障の確率が上がります。体全体を使って、負荷を分散させながら「いい球を楽に投げる技術」を身につけて欲しいです。


*「ご用件」に「少年野球質問箱」と書いて、廣川さんに教えて欲しい悩みや疑問をお送りください。




「廣川さん」プロフィール


廣川寿(ひろかわ ひさし)1969年生まれ。愛媛県出身。全国約7,000人の野球指導者及び保護者から絶大な支持を得ているFacebookページ「少年野球指導者のひとり言」管理人。

【球歴】
えひめ西(現松山)、リトルリーグ、愛媛県立松山北高等学校、甲南大学(阪神大学野球連盟)、リクルート(社会人野球東京支部)

【受賞歴】
■リトルリーグ
-四国大会優勝

■高校野球
-愛媛県中予地区新人戦優勝
-秋季愛媛県大会準優勝(四国大会出場)
-第59回選抜高等学校野球大会出場

■大学野球
-阪神大学野球連盟2部リーグ最優秀投手賞
(→1部昇格)
-阪神大学野球連盟特別賞(3度)
・1試合最多奪三振記録樹立(18個/当時)
・通算最多奪三振記録樹立(351個/当時)
・通算最多登板記録樹立(57試合/当時)
-学生日本代表候補選手選出 など

【野球指導歴】
-学童野球コーチ
-中学硬式野球チームコーチ・監督
-その他高校・社会人野球臨時コーチなど多数。
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