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相次ぐ主力の離脱にも…“新顔台頭”&“ベテラン奮闘”のソフトバンク

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ソフトバンク・甲斐野央 (C)KYODO NEWS IMAGES

主力が続々と登録抹消中


 2019年のペナントレースも各チームが20試合ほどを消化。両リーグとも、今のところ大きく抜け出すチームは見当たらない。

 そんななか、日本一3連覇を目指すソフトバンクが上々のスタートをきった。順位こそ楽天に次ぐ2位ではあるものの、12勝8敗2分の勝率6割は悪い数字ではない。むしろ故障者の数を考慮すれば万々歳といってもいいだろう。

 野手陣では、柳田悠岐、中村晃、グラシアルといった打線の主軸を担う外野陣が揃って離脱中。さらに、彼らに続く存在である福田秀平も登録抹消中で、ファームから昇格してきた実績のある長谷川勇也もわずか1試合の出場で故障し、再びファームへ逆戻りとなっている。その他では、明石健志がようやく一軍に合流したものの、西田哲朗、江川智晃、塚田正義といった選手たちが故障中と苦しい状況だ。

 また、投手陣にもケガ人が続出。先発ではベテランの和田毅やバンデンハーク、昨季は先発に中継ぎにとフル回転した石川柊太もファームで調整中。開幕ローテーションに入っていたミランダも3試合目の登板後に故障を訴え登録を抹消された。リリーフ陣では、サファテ、岩嵜翔のふたりが昨年に引き続き離脱。即戦力候補として期待されたドラフト2位ルーキーの杉山一樹もキャンプで負傷し出遅れた。

 離脱者の錚々たる顔ぶれを見てもわかるとおり、これだけの主力が不在となれば、本来は下位に低迷してもおかしくない状況。しかし2位に位置しているのは、新人をはじめとした若手選手たちの活躍があってこそだろう。


甲斐野や泉、三森ら若手が続々と台頭


 4月22日のオリックス戦では、ドラフト6位ルーキーの泉圭輔(22)がプロ初勝利をマーク。一軍3試合目の登板だったが、2回無失点、被安打1と堂々たる内容だった。同じく新人では、ドラフト1位の甲斐野央(22)が150キロを超えるストレートとフォークボールを武器に、開幕から9試合連続無失点と圧巻の投球を続けている。新人ながらすでに勝ちパターンに組み込まれており、チームに欠かせない存在と言えるだろう。

 その他には、大卒2年目の高橋礼(23)が開幕から無傷の4連勝中。昨季終盤からポストシーズンにかけて存在感を示していたが、2018年シーズンのペナントレースでは勝ち星はなく、投球回数も30回ちょうど。新人王の資格も有している。その高橋が4勝目を挙げた試合では、高卒3年目の三森大貴(20)が一軍デビュー。初スタメンとなった4月21日の西武戦で、初安打、初打点、初盗塁、そして初猛打賞も記録するなど活躍した。同試合では、育成から這い上がった周東佑京(23)、広島からトレードでやってきた美間優槻(24)もプロ初本塁打を記録し、存在をアピールしてた。

 とはいえ、若手の勢いだけで勝ち進んできたわけではない。4月22日のオリックス戦では、松田宣浩(35)が同点打を放ち、内川聖一(36)の決勝本塁打で勝利を収めた。経験豊富なベテラン勢も一体となってこの苦境を支えている。ニューフェイスの台頭とベテラン勢の存在感。選手層の厚さを感じさせる“さすが王者”といった戦いぶりだ。

 主力がこれだけ戦列を離れても若手が頭角を現し、戦力の低下を感じさせないチーム力。それが2009年から2018年までの10年間でAクラス9度、優勝5度、日本一5度の結果として現れている。

 今シーズンのソフトバンクは、1990年から1992年にかけて日本一3連覇を果たした西武以来の日本一3連覇を目指している。当時の西武は、昭和から平成にかけて黄金時代を築き上げた。平成から令和に変わる今年、ソフトバンクも西武と同じ道を歩むことができるのか注目だ。

※年齢は2019年4月24日現在
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