ニュース 2019.04.29. 11:30

“名将”原辰徳監督の選手操縦術【ショウアップナイターヒストリー】

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日本ハムへの移籍が発表されたビヤヌエバ (C) KYODO NEWS
 今週はジャイアンツについて。

 4月13日、同14日のヤクルト戦(東京ドーム)で、ジャイアンツは2試合続けて11失点というとんでもない負け方をして、上々のスタートに泥を塗った感じですが、全体的に考えれば原監督は喜んでいると思います。

 今年のジャイアンツは、原監督が復帰し、打線に丸を加えて心配なし。とはいえ、こんな事がありました。

 開幕ゲームの広島戦、菅野が敗れたゲームですが、ジャイアンツは開幕の前日に広島入りして前日練習を行いました。グラウンドにも慣れたいし久しぶりのマツダスタジアムの芝も見ておきたい。そういった理由もあって練習をして、オーダーも原監督の頭の中ではだいたい決まっていた。吉川がトップで、その後を坂本にするか、丸にするか、とにかく4番に岡本を入れて、5番は練習を見ていると絶好調だった陽がいいだろうと。それから亀井あたり。こういったオーダーでどうかなという事を考えていて、外国人をどうしようかと。

 ゲレーロは日本に来て3年目ではありますけど、原監督がゲレーロと付き合うのは今年がはじめてなので、外国人選手をどう扱おう考えて、外国人選手を追っていたところ、特にゲレーロがですね、前日の練習ですごい弛んでいた。やる気があるのかないのか、あるいはどこか疲れているのか、というような感じで、原監督は見ていた。要するに緊張感がなかった。

 前日の緊張感がない。ただでさえゲレーロは脆いバッターで大丈夫か、それに比べてビヤヌエバというのは非常に良くやっていると。どうもゲレーロの態度が気に入らないというので、終わってホテル戻ってコーチにもその話をした。

 コーチもゲレーロの元気がなかったという。それで原監督は、ゆっくり休ませてやろうというので、いきなりスタメン発表の時にベンチ裏の控え室で1番吉川、2番坂本、3番丸、4番岡本、5番陽、6番亀井という事で、ゲレーロはスターティングメンバーに入らなかった。

 で、ゲレーロは通訳を介して「何でオレがスタメンじゃないんだ。大事な開幕ゲームじゃないか? そのためにオレは日本に来ているんだ。何でだ」と通訳を介して監督の所へ来たんですが、何の説明もしないで「まあまあ、今日もゆっくり休んでいなさい。ついでに明日もそれでもいいよ」というような事を言ったらしいんですね。

 で、通訳、ゲレーロ周辺は原監督のその言葉だけではなくて、色々周辺取材をすると、昨日の練習の態度に原監督がカチンときたという。そのことが耳に入り、ゲレーロが原監督のところに直接行ったのか分かりませんけれども、「オレを外さないでくれ、そんな気で昨日はのんびりしていたのではない。出来るだけリラックスしようとしてやったのがそういう風に見えただけで、俺はやる気十分だ」と、原監督に直接伝えたわけではないんですけれど、誰かを介して原監督はそれを知って、分かったというか、監督は分かってたんですが、ああいう事をあまり許していると皆に伝染するといけないととにかく喝を入れた。という事ですね。

 開幕前日マツダスタジアムで練習する時に皆が緊張する中でゲレーロだけがなんとなく、のんびりしていたと。他に与える影響もあるので、これからペナントレースも長いので、最初からそれでは困るという事でゲレーロをスタメンから外したと。

 いまの談話は外には言わなかったし、近いところとか私と話していてそういう事は言いません。ゲレーロを外したけれども全部外す気もないしもちろんゲレーロというのは中心選手なんで、その後は彼をどう煽ててゲームさせるかということ。そこで第2戦のスタメンに選出したら4打数3安打4打点2塁が1本。それから第3戦もスタメン起用で4打数1安打2打点で九里亜蓮から第1号のホームランを打った。

 こういった点でも非常にいいスタートを切れたのでまあまあでしたねと。原監督は東京ドームに戻ってからゲレーロをスタメンから外した経緯を色々遠まわしに話ながら今年はそこういうきつい態度で、「私はこれまでこういう態度できましたけれども、今年はこういうきつい態度でいきたいと思う」ということを言っていましたね。

 原監督好みの坂本が好調で、丸も期待通りでしたね。それから岡本もなんだかんだ悪いと言いながらホームラン打っていますね。それからビヤヌエバ、三振が多いけれどもホームランも多いですね。ですから、大体みんな期待通りのスタートを切って、主力の得点力が高いし、あと投手陣でどうですかと私は全員の名前を見たんだけれどもどういう風に投手陣をまとめていくのかが難しいと思うと。

 先発投手の菅野、山口、これだけで他に先発ピッチャーは今はっきり明言できるピッチャーがいないじゃないですか。いや、そうなんですけれども、ヤングマンもいるしそれから田口なんかもこのままで終われないと思うしペナントレースを進めていく上で投手陣というのは段々毎年形ができてくるんで4月いっぱいでなんとか目処を付けられると思うのでそう心配しないでくれという事ですね。長い監督経験でそう強力な投手陣握ったことがありませんので原監督からするといつも通りやっていけば大丈夫だという気があったという事かもしれませんね。上々のスタートだと思うんですね。上々というと褒めすぎかもしれませんが、まあまあのスタートだったと思いますね。


 そこへ来て広島は非常に投手陣が不安定ですね。丸の穴が埋まりませんね。松山というバッターは丸の後の6番位でやっぱり怖い所があるんであれが5番に入ってくるとやはり全体として薄いと思うし、松山にとっても非常に荷が重いと思うんですね。DeNAはとにかく波があります。故障も出ています。良いときと悪い時の波がある故障もある。それからラミレス監督の思い切った起用はいいんですけれども投手の変え方にしても少しヒステリックなところがあるしそういう事で1年持つかどうか、それから中日阪神は戦力的にやはり落ちると思います。DeNAは与田監督の所で頑張っていますけれども戦力的には長い143試合では落ちると思いますね。

それからヤクルト、攻撃力本当に文句ない。ジャイアンツの上をいくかもしれませんけれども果たして投手陣が1年間持つかどうかという事で情勢はですねジャイアンツの原監督に有利に映っておりますけれども、原監督もそのへんは今年は優勝って事が懸かっておりますけれども、もう宿命になっておりますので油断なく進むと思いますし、いくら「ジャイアンツがいいジャイアンツがいい」と言っても「そうですか」、その話には全くのってこない。慎重にペナントレースを続けていくようですね。


(ニッポン放送ショウアップナイター)
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