◆ ユーザー選定の「最強助っ人」

 31年つづいた平成が終わり、新時代「令和」が幕を開けた。そして来る5月10日(金)からは、“令和最初”の東京シリーズが待っている。

 ベースボールキングでは、首都“TOKYO”を本拠地とする2チームによる「平成の東京対決」を振り返るべく、ヤクルトと巨人で活躍した“平成最強助っ人”を決めるアンケートを実施。ユーザーの皆さんの投票による両球団の「平成最強助っ人」を決定した。

 東京を本拠地とする両チームの平成史を彩った「最強助っ人」に選ばれたのは……?

神宮に君臨したクローザーと主砲

 ヤクルトの投手部門は、全体の約半数にあたる46.4%(317票)の得票率を集めた林昌勇(イム・チャンヨン)に決まった。黄金期の“守護神”高津臣吾が退団した直後の2008年シーズンに韓国球界からやってきた変則右腕は、初年度からクローザーを任され、在籍5年間で238試合に登板。128セーブ、21ホールド、通算防御率2.09と、安定感のある投球で9回のマウンドに上り続けた。

 次点は、その林昌勇からクローザーの座を引き継いだバーネット(35.4%/243票)。林昌勇には及ばなかったものの、2015年のリーグ制覇に大きく貢献した熱血漢が、3位以下を大きくリードして2位にランクイン。特に平成後期のヤクルトにおいては、助っ人リリーバーの活躍が目についた。

 先発では、1年のみながら16勝を挙げて最多勝のタイトルを獲得し、巨人へ移籍したS.グライシンガーが3位に入っている。その他では数名ながら、黄金期のヤクルトに入団し、1年目に14勝(5敗)をマークして日本一に貢献したT.ブロスを推す声もあった。

▼ ヤクルト【投手部門】
1位:林 昌勇(46.4%)
在籍期間:2008-12(238試合)
通算成績:11勝13敗128セーブ32HP/防御率2.09

2位:T.バーネット(35.4%)
在籍期間:2010-15(260試合)
通算成績:11勝19敗97セーブ56HP/防御率3.58

3位:S.グライシンガー(11.6%)
在籍期間:2007(30試合)
通算成績:16勝8敗/防御率2.84

 ヤクルトの野手部門は、73.2%(501票)という圧倒的な得票率で2位以下を寄せ付けなかったバレンティンに決定。2011年の加入初年度から3年連続で本塁打王となり、2013年のシーズンの60本塁打など、ファンの記憶だけでなく記録にも残る活躍で平成後期のプロ野球史にも名を刻んだ。ヤクルト一筋で積み上げたNPB通算262本塁打という実績も“平成最強助っ人”の選出理由としては十分だろう。

 今季で在籍9年目を迎えるバレンティンは、来季からは外国人登録の適用から外れる見込み。新時代「令和」でも、ベテラン選手のひとりしてチームを引っ張り、神宮の夜空にアーチを描く姿を楽しみにしたい。また、2位以下には、平成中期のヤクルトを支え、後に巨人へと移籍した2選手がランクイン。その他では、ネット時代の平成が生んだ?!“魔将”A.ガイエル(2008-11)にも複数票が投じられていた。

▼ ヤクルト【野手部門】
1位:W.バレンティン(73.2%)
在籍期間:2011-(902試合)※
通算成績:打率.272/255本/670打点
※2018シーズン終了時点

2位:A.ラミレス(11.8%)
在籍期間:2001-2007(982試合)
通算成績:打率.301/211本/752打点

3位:R.ペタジーニ(10.5%)
在籍期間:1999-2002(539試合)
通算成績:打率.321/160本/429打点

巨人は投打ともに圧倒的人気

 巨人の「平成最強助っ人」投手部門は、過半数を超える得票率(58.9%/449票)のマシソンに決定。2012年に加入した助っ人リリーバーは、今季で来日8年目を迎え、在籍年数で球団外国人投手の最長記録にならんだ。今季の巨人は中継ぎ陣が不安定なだけに、少しでも早い復帰を待ちわびているファンも多いことだろう

 加入初年度の2012年から原監督のもとリーグ3連覇に貢献し、2013年からは4年連続で70試合以上に登板。投手分業制が当たり前となったこの時代に見せた働きは、まさに“平成最強助っ人”に値するものだ。

▼ 巨人【野手部門】
1位:S.マシソン(58.9%)
在籍期間:2012-(393試合)
通算成績:25勝27敗/53セーブ/191HP/防御率2.97

2位:M.マイコラス(25.4%)
在籍期間:2015-17(62試合)
通算成績:31勝13敗/防御率2.18

3位:M.クルーン(8%)
在籍期間:2008-10(159試合)
通算成績:6勝10敗/93セーブ/15HP/防御率2.56

 野手部門は8割に迫る得票率(77.1%/585票)を得たラミレスになった。「ラミちゃん」の愛称で親しまれたヤクルトの主砲は、2008年の巨人移籍初年度から2年連続でシーズンMVPを受賞。首位打者(09年)、本塁打王(10年)、打点王(08、10年)、最多安打(09年)といった主要打撃タイトルのほとんどを巨人で獲得するなど、第2次原政権の黄金期をバットで支えた。

 2位の李承燁、3位のマギーも含めて、上位はNPBの他球団で実績を残した選手が並んだ。また、エドガー、アンダーソン、セペダ、ボウカーなど、ヤクルトに比べてユーザーの皆さんから個別に寄せられた選手が多かったのも印象的だった。

▼ 巨人【野手部門】
1位:A.ラミレス(77.1%)
在籍期間:2008-11(569試合)
通算成績:打率.307、148本、430打点

2位:李 承燁(9.6%)
在籍期間:2006-10(458試合)
通算成績:打率.275、100本、256打点

3位:C.マギー(4.6%)
在籍期間:2017-18(271試合)
通算成績:打率.300/39本/161打点

◆ 神宮の看板直撃弾で東京の家1軒!?

 神宮球場の看板にホームランを直撃したスワローズ選手に「東京の家」をプレゼントする大型企画『オープンハウス・ホームラン賞』が今年も進行中。2016年の企画スタート以来4年越しの実現に向け、今年はトライビジョン横のロゴマークが約2倍になり、「東京に家を持つチャンス」も2倍になった。

 2018年にトライビジョンホームランを打ちこんだ青木宣親選手は、ロゴマークが2倍になったことについて「かなり大きくなった印象。今年こそは、だれか家一軒とってほしいですね」とコメント。今年の5本塁打中、神宮では4本のアーチを描いており、大きな期待がかかる(5月2日終了時点)。

 また、青木同様4本の本塁打を神宮で放ち、昨季の38本塁打中24本をレフトスタンドに放り込んだバレンティン選手「今年はビッグチャンス!できればレフトスタンドにもチャンス欲しいね。当たったら、小川監督にプレゼントします」と述べ、監督孝行を誓っている。

 ちなみに今年のヤクルトは、ここまでチーム全体で39本(30試合)の本塁打を放っているが、神宮では15試合で23本塁打を記録しており、期待は高まる。

▼ チーム別本塁打(神宮)
巨 人:7本(3試合)
広 島:6本(3試合)
DeNA:4本(3試合)
中 日:5本(3試合)
阪 神:2本(2試合)
※数字は5月2日終了時点

◆ オープンハウス・ホームラン賞の概要

①明治神宮球場バックスクリーン上部の看板(スローガンおよび社名ロゴ)、またはトライビジョン横の社名ロゴに、ホームランを直接当てたスワローズの選手に「東京の家」1軒プレゼント。

②トライビジョンの画面(インプレー時は広告が表示されません)に当てた場合には、ホームランを打った選手の直筆サインボールを、当日来場ポイント付与した「SWALLOWS CREW」の中から1名にプレゼント。
※対象試合:2019年度ヤクルト球団主催プロ野球公式戦ならびにクライマックスシリーズ


◆ 2018年の『オープンハウス・ホームラン賞』
第1号:青木宣親選手(6/5、ソフトバンク戦)
第2号:山田哲人選手(6/30、阪神戦、通算150号)
第3号:西浦直亨選手(8/19、阪神戦)
※3本とも上記概要の②に該当し、①に該当する「東京の家」を獲得した選手はまだいない

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ベースボールキング編集部

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