● カブス 4 - 5 フィリーズ ○
<現地時間5月20日 リグリー・フィールド>
カブスのダルビッシュ有投手が20日(日本時間21日)、本拠地でのフィリーズ戦に今季10度目の先発登板。5回まで無失点も6回に一挙3点を失い、2点ビハインドの7回から救援陣にマウンドを譲った。カブスはその後、一旦逆転するも延長戦の末敗戦。ダルビッシュに勝敗は付かなかった。
ダルビッシュは初回、3番・ハーパーを右飛に仕留めるなど3者凡退スタート。2回は二死から初安打を許したが、最後は7番・ヘレラを投ゴロに退けた。3回は再び3者凡退で終えると、直後に味方打線が1点を先制。4回も危なげなく無失点に抑えると、5回は先頭打者に安打を許したが後続を3者連続三振に斬って取った。
序盤は変化球の精度が良く制球が安定。球数も5回まで67球と申し分なく、快投で勝利投手の権利を得た。
しかし6回、先頭の1番・マカチェンにこの試合2つ目の四球を与えると、続くセグラはニゴロに仕留めるも併殺を奪えず。その後、ハーパーにも四球を与えると、二死一、二塁から5番・リアルミュートに中前適時打を浴びた。さらに二死二、三塁から、6番・ヘルナンデスには右翼線への適時三塁打を許し2者が生還。1-3と逆転されてしまった。
続くピンチは凌いだが、ダルビッシュは6回裏の攻撃で代打を出され降板。結局、6回だけで28球を要してしまい、計95球、4安打7奪三振3四球、6回3失点の内容で降板。今季2度目となるクオリティー・スタート(6回以上、自責点3以下)をマークしたが、3勝目の権利は得られず防御率は5.06となった。
カブスは2点を追う8回、一死二、三塁の好機を作ったあと、7番・デスカルソが2点適時三塁打を左中間へ運んだ。さらに、三塁へ滑り込む際に送球が足に当たると、このボールがカブスベンチへ飛び込みテイクワンベース。デスカルソは悠々と逆転のホームを踏み、同時にダルビッシュの黒星が消滅した。
しかし1点リードの変わった9回、3番手のブラックが二死から同点打を浴び試合は延長戦へ。10回は4番手のライアンが決勝弾を浴び競り負けた。