5回に第10号2ラン
ロッテの井上晴哉が2日の西武戦で、第10号本塁打を放った。
6-0で迎えた5回一死二塁から先発・松本航が投じたストレートを捉えた打球は、バックスクリーンに飛び込む貴重な2ランとなった。
井上は「江村もホームランを打ちましたけど相手は西武打線なので、早く追加点を取ってリードを広げたいと思っていた。ホームランが打てて良かったです」と振り返った。
2年連続で2桁本塁打
この本塁打が井上にとって、2年連続の二桁本塁打。井上は「積み重ねが2桁じゃないですか」と淡々と振り返った。
今季は開幕直後の打撃不振で二軍落ちした時期もあり、今季初本塁打は再昇格後の4月25日の西武戦。昨年は開幕2戦目の3月31日楽天戦に第1号本塁打を放っており、1本目が出るまでに時間がかかった。
それでも昨年の10号本塁打到達が6月24日の西武戦で、井上にとって出場56試合目での二桁本塁打だったが、今季は出場40試合目と昨季よりも16試合早い。
ここ最近10試合では4本塁打。6月1日の西武戦からは2試合連続本塁打中だ。本塁打が増えている要因に「やるべきことをちゃんとやったりしているからじゃないですかね」と、下半身の使い方をはじめ、打席内での引き出しなど自身のやるべきことに加え、「そんなに深く考えないこと」を挙げた。再昇格後には、精神面の重要性を挙げていたが、メンタル面の充実も本塁打量産のひとつといえそうだ。
本塁打はこだわらない!?
井上は昨年はチームトップの24本塁打を放つなど、長打力が魅力的な選手だが、本塁打を強く意識、こだわっているわけではない。
昨年秋に行った取材では「ホームランは個人のようなところはありますし、あまり意識して打てるものではないと思っています。4番である以上は、周りに示しをつけるくらい、チームを代表する打者として恥ずかしくないスイングをしたいなと言う中で、出たというのはいいこと。しかし、そこまでホームランが絶対というのはないですね」と話していた。今も「(ホームランが)別に絶対というものではないですね」と変わらない。
チームトップの17本塁打をマークするレアードに次ぐ、10本塁打を放つ井上。今後も勝利に導く一打をマリーンズのファンに多く見せて欲しいところだ。
井上データ
▼ 井上晴哉の年度別本塁打
14年:2本/36試合
15年:0本/5試合
16年:2本/35試合
17年:0本/35試合
18年:24本/133試合
19年:10本/40試合
▼ 二桁本塁打到達と井上の出場試合数
17年:10本/56試合
18年:10本/40試合
▼ このペースでいくと…
シーズン終了時には28本打つ計算になる
※本塁打/出場試合数
※成績は2019年6月2日終了時点
取材・文=岩下雄太