チームは苦境ながら…
ヤクルトは、6月2日のDeNA戦(横浜)で勝利を収め、交流戦を前に泥沼の連敗地獄から脱出。今季は開幕から好調をキープし、一時は首位にも立っていたが、ここにきて失速し、現在は首位まで11.5ゲーム差の最下位に沈んでいる。
とはいえ、自慢の得点力が落ちているわけではない。セ・リーグ6球団の中で、チーム総得点246、チーム本塁打63本は、いずれも巨人に次ぐリーグ2位の数字。原因は明らかで、チーム総失点が「288」、チーム防御率は「4.69」、いずれも断トツのリーグワースト。投手陣の再建が、急務になっている。
若きスラッガーの一騎打ち!?
ここから交流戦へと突入していくが、その傍らで今年のオールスターのファン投票もスタート。昨季のパ・リーグ優勝監督、西武の辻監督がセ・リーグの打者で楽しみにしている選手を問われ、「村上を見てみたい」と即答するなど、リーグの垣根を超えて村上の存在感が増している。
そして6月4日現在におけるファン投票の中間発表では、セ・リーグの三塁手部門で村上は1位。しかし、すぐ後ろには甲子園を本拠地とする阪神の若き4番、大山悠輔が約4000票差に迫っている。ちなみに、ヤクルトの野手で10代での選出となれば、史上初の出来事。これまでヤクルトの投手では、金田正一投手や川崎憲次郎投手、由規投手などが10代で選出されているが、。
▼ ファン投票 中間発表(6/4発表)
1位:村上宗隆(ヤクルト)8万9737票
2位:大山悠輔(阪 神)8万5578票
3位:高橋周平(中 日)6万6368票
4位:宮崎敏郎(DeNA)3万8555票
5位:安部智裕(広 島)1万9286票