二軍で下半身を使った打撃を意識
ロッテの岡大海は4月27日に再昇格後、打率.305(59-18)をマークする。
岡は開幕一軍を掴んだが、18打数0安打と1本も安打を放つことができず、4月15日に二軍落ちとなった。「ファームでもう一度、しっかり下半身を使って打とうとやってきました。今も継続してやっています」。下半身を意識した打撃でファームでは降格後、打率.318(22-7)、2本塁打、3打点の成績を残し、4月27日に一軍再昇格を果たした。
今季22打席目となった5月3日のオリックス戦で今季初安打を放つと、6日の日本ハム戦では今季初本塁打を含むマルチ安打をマーク。5月は月間打率.290(31-9)と復調の兆しを見せた。
6月に入ってからも16日の中日戦で、日本ハム時代にチームメイトだった谷元圭介から「打った感じはよかったですし、あんなに飛ぶとは思わなかったです」とバックスクリーンに飛び込む豪快な一発。
翌17日の中日戦でも「清田さんが出てくれたので、自分もなんとか後ろに繋ごうと思っていた。いい形で繋ぐことが良かったです」と7回に適時二塁打を放つなど、2試合連続でマルチ安打をマークした。
「ファームで堀さん、福浦さんから下半身を使った打撃のアドバイスをいただいたので、今も確実にやっています。上にきてからも河野さんがティーを投げてくださったりしますし、みなさんの力を借りながらやっています」と感謝する。
2打席目以降は高打率
打撃の状態が上がってきた岡は、2打席目以降の打率が高い。
▼ 岡大海の打席ごとの打撃成績
第1打席:率.111(18-2)
第2打席:率.364(11-4)
第3打席:率.429(14-6)
第4打席:率.455(11-5)
第5打席:率.200(5-1)
※再昇格後のみ
第1打席は打率.111(18-2)だが、第2打席以降は3割以上の打率をマーク。特に打席数は少ないが、第3打席と第4打席の打率は4割を超える。
岡は再昇格後、2打席以降の打率が高いことについて、「2打席目以降は、1打席目に(ボールを)見れているというのもあります」と話す。その一方で、「だからといって打てているわけではないですし、1打席目からもっと入っていかないといけない部分もあります」と反省する事も忘れない。
2度首位打者に輝いたことのある角中勝也が離脱、開幕から好調だった清田育宏の状態が下がる中、外野のレギュラーを勝ち取ろうと必死にアピールを続ける。「自分がやれることは決まっている。目の前のことを一生懸命やり、結果を出し続けないといけない。そこを意識してやっていきたいと思います」。開幕直後、打撃不振に苦しんだ背番号“25”の存在感は、日に日に高まっている。
取材・文=岩下雄太