3月に肘の手術を受けたエース
楽天の則本昂大投手は20日、楽天生命パークで行われたファーム公式戦・巨人戦に先発登板。右肘手術からの復帰戦は3回を投げて被安打2、4奪三振の1失点という内容だった。
則本はプロ7年目の28歳右腕。ルーキーイヤーから昨季まで6年連続で2ケタ勝利をマークし、プロ2年目から昨季まで5年連続で最多奪三振のタイトルも獲得している言わずと知れた楽天のエースだ。
ところが、今季は開幕を目前に控えた3月11日に右肘関節鏡視下クリーニング手術を受けて戦線離脱。当時は全治4カ月という見込みで、前半戦での実戦復帰も絶望的と見られていた。
それでも、5月下旬にはブルペンでの投球を再開。回復の早さを見せつけ、手術から約3カ月で実戦復帰までこぎつけた。
一発被弾も4奪三振で1失点
奇しくもこの日は一軍の本拠地である楽天生命パークでの開催。それも腰のケガで戦列を離れていた嶋基宏との“同時復帰”ということも相まって、多くのファンが見守るなかで復活への第一歩を踏み出した。
注目の初回は危なげなく3人で立ち上がったものの、2回は先頭の和田恋に初球をライトスタンドへ叩き込まれて失点。それでも、後続はキッチリと斬って1点で留め、3回も二死から松原聖弥にセンターへの安打を許したものの、ここも後続を打ち取って無失点で切り抜ける。
4回からは2番手・釜田佳直が登板し、則本はお役御免。復帰登板は3回を投げて36球、被安打2、4奪三振で1失点という内容。これまでと変わらぬ力強い速球を投げ込み、見守ったファンを安心させた。