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水沢ライナーズが行なった4つの改革(その1)「スポーツ少年団への加入」

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野球漫画『MAJOR』の編集者である宮坂保志さんが神奈川県川崎市宮前区の少年野球チーム『水沢ライナーズ』で行った画期的な改革。子どもの野球人口減少の要因の一つと考えられる“悪しき慣習”を取り払い、チームの再建に成功したのは約5年前。今回は改革をサポートした岩崎正人部長と中尾幸靖マネージャーにお話を伺い、試合を行うことすらままならなかった状況から部員が増えた要因をシリーズで聞いていきます。今回は1つ目の改革、「スポーツ少年団への加入」についてお話を伺いました。




――子どもの数が減少し、取り組んだ改革の一つに「スポーツ少年の加入」というのが挙げられます。スポーツ少年団に入った理由を教えてください。

中尾 元監督である宮坂さんの発案なのですが、組織に加入することでチーム運営のお手本となる規約を守らなければいけないので、非常に運営がしやすくなりました。よくある少年野球チームのように、野球好きのお父さんたちが集まっただけではないですよ、と周囲の人たちに認知してもらえるきっかけにもなったと思います。

――聞きづらいですが、デメリットというか加入する上で苦労した点があれば教えてください。

岩崎 やはり資格の取得には時間がかかりましたね。指導者に有資格者が決められた人数いないといけませんし、資格の種類によっては3日間泊まり込みで講習を受けなければいけません。所属する宮前区と、スポーツ少年団の両方に登録をしないといけないので、以前に比べて事務的な手間も増えました。

――チームのHPを拝見すると、岩崎さんや中尾さん以外にも多くの指導者が複数の資格をお持ちであることがわかります。大人側が勉強し確かな知識を持つことで、安心して子供を預ける環境であるとアピールすることにも成功したわけですね。

中尾 そうですね。スポーツを通じて子どもたちをサポートする体制を整える。そのことにおいてスポーツ少年団の加入は非常に大きかったと思います。改革当初は子どもの人数に比例して、関わる大人の人数も減っていったので運営が非常に難しかったです。でも、資格を持ったことで他の保護者の方にも色々とお願いしやすくなりましたね。

岩崎 現状チームには5人の有資格者がいます。改革の主導者でもある宮坂さんは勉強熱心で、非常に多くの資格をお持ちです。若いコーチのなかにも上の資格を取ろうと努力している人もいて、指導者の向上心は高いと思います。ただ、スポーツ少年団に加入している少年野球チームは割合でいうと非常に少ないです。

中尾 確かな知識を得ることで、子どもたちの夢に向かったサポートをできると思います。地域の子どもの人数も全体的に減っていますし、安心安全を確保した活動で親御さんから信頼されるチームになることは今後の少年野球に求められることかもしれませんね。(取材:細川良介/写真:編集部)

次回「水沢ライナーズが行なった4つの改革(その2)|子どもの身体を守るための取り組み」に続きます

■水沢ライナーズスタッフの主な資格


中尾マネージャー
日本体育協会公認軟式野球指導員
スポーツ少年団認定員

岩崎部長
柔道整復師
日本体育協会公認スポーツリーダー
スポーツ少年団認定員

宮坂元監督
日本体育協会公認軟式野球コーチ
日本体育協会公認ジュニアスポーツ指導員
日本体育協会公認ソフトボール指導員
スポーツ少年団認定員
日本ティーボール協会T.T.A.中級公認指導者
日本コーディネーショントレーニング協会ブロンズ会員

■スポーツ少年団とは?


国が推進する”スポーツ政策”のもとで、公益財団法人日本体育協会が運営している日本最大の少年スポーツ組織。「スポーツ少年団」では、子どもたちはスポーツを楽しみ、野外・文化・社会活動を通じて協調性や創造性を養い、社会ルールや思いやりのこころを学びます。(水沢ライナーズのポスターから引用)
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