終盤に光った勝負強さ
NPBは26日、日本生命セ・パ交流戦の表彰選手を発表。「日本生命セ・パ交流戦MVP」には、8度目の交流戦Vを決めたソフトバンクから松田宣浩選手が選出された。
今年はリーグ対抗ではなくなり、12球団の中から期間中に最も活躍した選手1名を選出することになったが、全18試合に出場して打率.348(6位)、7本塁打(2位タイ)、14打点(3位タイ)、OPS 1.094(2位)という好成績を残し、最高勝率チームのソフトバンクを打撃面でけん引した松田がMVPを受賞した。
また、MVP以外で特に活躍の目立った選手に贈られる「日本生命賞」には、パ・リーグから様々なポジションを守りながら勝負強い打撃を見せたロッテの鈴木大地選手が、セ・リーグからは登板した3試合すべてに勝利し、トップの防御率1.17を記録した中日の柳裕也投手が選ばれた。
なお、MVPの松田には賞金200万円、日本生命賞の鈴木と柳には、それぞれ賞金100万円が贈られる。
交流戦表彰選手
▼ 日本生命セ・パ交流戦MVP
松田宣浩(ソフトバンク)
【成績】
・18試合
・打率.348(6位)
・23安打(10位タイ)
・7本塁打(2位タイ)
・14打点(3位タイ)
・長打率.697(2位)
・OPS 1.094(2位)
【選考理由】
全18試合に三塁手として先発出場。18試合中15試合で安打を放ち(先制打1本、同点打2本、勝越し打1本、逆転打1本を含む)、本塁打も全体2位タイの7本と、チームの勝利に貢献した。
特に優勝争いが熱を帯びた6月18日からの対東京ヤクルト、巨人との6連戦では、6試合連続安打、3本塁打、8打点と勝負強さを発揮し、チームを日本生命セ・パ交流戦8度目となる優勝に導いた。
▼ 日本生命賞
鈴木大地(ロッテ)
【成績】
・18試合
・打率.368(2位タイ)
・28安打(1位タイ)
・54塁打(1位)
・6本塁打(5位タイ)
・17打点(2位)
・長打率.711(1位)
・OPS 1.134(1位)
【選考理由】
内外野複数のポジションをこなしながら、勝負強い打撃(全体2位の17打点、サヨナラ打1回)を発揮し攻守でチームの勝利に貢献した。
特に6月16日の対中日戦では、9回裏に本塁打とサヨナラ打を放ち、5点差をひっくり返す大逆転劇の立役者となった。
▼ 日本生命賞
柳 裕也(中日)
【成績】
・3試合
・23回(1位タイ)
・3勝0敗(1位タイ)
・完投1回
・防御率1.17(1位)
・奪三振数24(5位タイ)
・自責点3
【選考理由】
6月14日の対ロッテ戦での完投勝利(9回1失点)を含め、全ての試合で勝利投手となった。
防御率は1位、投球回も1位タイと、先発投手として抜群の安定感を発揮した。