広島の今村猛

◆ 今季初登板から3試合連続無失点投球

 広島に元気がない。セ・パ交流戦で最下位に沈み、その後も勝ち星をつかめず、最大14あった貯金を食いつぶし、現在は2つ借金をかかえている。

 そんななか、頼りになる男が一軍昇格を果たした。昨年までの3連覇中は主に「勝ちパターン」の一角として試合終盤を任されていた今村猛だ。

 今シーズンの今村は開幕一軍入りを逃し、ファームで汗を流す日々が続いていた。とくに5月はウエスタンで4試合連続失点を喫するなど不安定な投球が多く月間防御率4.50。6月の月間防御率も5点台と一軍に上がれる状態とは言いがたかった。

 しかし、ここまで結果を残していた中村恭平が、7月3日にコンディション不良のため登録抹消になると、その替わりに今村が一軍へと昇格。同日に行われたヤクルト戦で初登板を果すと、4点ビハインドと比較的楽な場面ではあったが、1回無失点、2奪三振のパーフェクトピッチング。翌日も翌々日も3点ビハインドの場面でマウンドに上ると、連夜の1回無失点とまずまずのピッチングを披露した。

<今シーズン成績>
今村猛(広島)
3試合(3回) 0勝0敗 防御率0.00

◆ 3連覇中は178試合に登板し62ホールドをマーク

 今シーズンの広島はチーム防御率3.41とリーグトップ。例年になく投手力のチームとなっている。なかでも、中継ぎ陣の奮闘が目立っていた。

 しかし、守護神だった中崎翔太が不振の影響で6月20日に登録抹消。その代役のフランスアは6月20日以降、5試合に登板し3試合で失点を喫している。また、要所要所で存在感を示してきた中村恭平も戦線離脱と。徐々に苦しくなっているのが実情だ。

 これから夏場にかけては投手陣の疲労が増し、さらに優勝争いや順位争いによるプレッシャーもかかってくる時期。そうなれば当然、中継ぎ陣の重要度はこれまで以上に増してくる。

 そんななか、昨シーズンまでの3連覇中に178試合に登板し、62ホールドをマークした中継ぎエースの今村が復帰したのはこの上なく大きい。昨シーズンこそ防御率5.17と苦しんだが、優勝争いの経験値は大きな財産となっていることに違いない。

 前半戦の多くを二軍で過ごしたことで、今村にも悔しい思いはあるはず。しかし、逆をいえば他の投手よりも疲弊の度合いは少ないとも言える。

 7月4日のヤクルト戦で通算400試合登板を達成したが、今村はまだ28歳。野球選手としては、これから脂の乗ってくる時期である。これまでの経験を生かし、中継ぎ陣を救う救世主としてチームを4連覇に導いてもらいたい。

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ベースボールキング編集部

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