2019.07.07 14:00 | ||||
千葉ロッテマリーンズ | 8 | 終了 | 2 | 埼玉西武ライオンズ |
ZOZOマリン |
先発のチャンス
本日誕生日を迎え24歳となったロッテの土肥星也は、5回を1失点に抑え今季初勝利を挙げた。ちなみにこれまでの野球人生でバースデー勝利は、「(勝ったかどうか)覚えてないですね。多分ないと思います」とのこと。
イースタン・リーグトップタイの8勝をマークする土肥は、今日の登板前まで2試合に一軍で登板したが、二軍でやってきたことを出せずに悔しい思いをした。
先発した6月22日のヤクルト戦後、再びファームに降格してからは、“クイック”、“走者を出してからの投球”の課題克服に励んだ。
「またチャンスをもらえるように二軍では、内容を求めてやっていきたいと思います」。7月2日の取材時点でこのように話していた土肥だが、5日に種市篤暉が『細菌性胃腸炎』で一軍登録を抹消されたことにより、早くも先発のチャンスが巡ってきた。
5回1失点で勝利投手
雨が降りしきるなかのマウンドとなったこの日は、毎回のように走者を背負うピッチング。
0-0の3回無死一塁から9番・佐藤龍世に、1球もストライクが入らず四球。「(走者を出してからは)自分のフォームで投げようという感じでやっていました」。今日の土肥は、ここから崩れなかった。無死一、二塁から秋山翔吾を遊併打、続く源田壮亮を一ゴロに打ち取った。4回は二死走者なしから森友哉に四球、中村剛也にフェンス直撃の安打で、一、三塁とされたが、金子侑司を二ゴロで無失点に切り抜けた。
5回も一死走者なしから佐藤、秋山の連打で一、二塁。源田を三ゴロに仕留めたが、外崎修汰に四球を与え満塁とピンチを広げてしまう。ここをゼロに抑えたいところだったが、山川穂高に押し出し四球を与えてしまった。それでも、森友哉をチェンジアップで空振り三振。最少失点で切り抜けた。その裏、打線が4点を奪い逆転。その後も打線の援護があり、土肥は嬉しい今季初勝利を手にした。
土肥は試合後、課題に挙げていた走者を出してからの投球に「前回(のヤクルト戦)よりはよくなった」と話し、「次はもっとよくなるように意識していきたいです」と決意した。ちなみに今日の登板では、二軍でやってきたことの「50%くらいは出せた」とのことだ。
種市の体調不良で巡ってきた先発のチャンスで、見事に白星を挙げた土肥。リリーフで松永昂大が1勝を挙げているが、これがロッテの先発左腕にとって、今季初勝利となった。先発左腕が手薄な中、暑い夏場に向けて、頼もしい男が加わった。
取材・文=岩下雄太