◆ 今季3度目の1試合2ホーマー
ロッテのレアードが、古巣・日本ハムから1試合2本の本塁打を放った。
レアードは昨季まで所属していた日本ハム戦は試合前まで、11試合に出場して打率.128(39-5)、2本塁打、2打点と、パ・リーグ5球団の中では最も相性の悪い相手だった。
「打撃練習からしっかりと準備という気持ちを持ちながら、いつも通り試合に臨みました。変えた部分は特にないです」。
いつもと変わらず平常心で日本ハムに挑んだレアードは、5点を追う4回の第2打席、先発・浦野博司が投じたストレートを振り抜くと、打球はレフトスタンド中段に突き刺す第23号ソロとなった。
続く6回の第3打席も2番手・西村天裕のストレートをレフトスタンドへ放り込んだ。1試合2本塁打は、5月19日の楽天戦以来、今季3度目となった。
古巣からの2本塁打にレアードは「古巣から2本のホームランを打てたんですけど、チームは僅差で敗れた。チームが勝てれば一番良かった」と話し、「明日なんとかしなくてはいけないということで、しっかり準備して同じように努力するだけです」と前を向いた。
◆ 本塁打量産の要因は?
この日の本塁打でレアードは、今季の本塁打数が24本となった。昨季放った26本にオールスター前にも上回りそうな勢いだ。それどころか、このペースでいけば本塁打王に輝いた16年の39本を上回る43本という計算になる。
本塁打を量産している要因についてレアードは「子供も生まれて家族の存在というのは大きいです」と話す。また、「新しいチームでしっかり頑張ってやろうということと、ここまで怪我なく来ています。それが一番の要因じゃないですかね」と自己分析した。
チームに足りなかった長打力を補い、大きく貢献するレアード。今日は勝利とならなかったが今後、勝利に導くアーチをたくさんマリーンズファンに見せて欲しいところだ。
取材・文=岩下雄太