球宴史に残る名勝負、計40-39で決着
MLBオールスターゲームの前夜祭「ホームランダービー」が現地時間8日(日本時間9日)に行われ、ウラジミール・ゲレロJr.内野手(ブルージェイズ)とジョク・ピダーソン外野手(ドジャース)が激突した準決勝第1試合は、球宴史に残る名勝負となった。
対戦ルールはスイング数やファウルは関係なく、シンプルに4分以内の総本塁打数を競うもの。440フィート(約134メートル)以上の本塁打を2本以上打つと30秒のボーナスタイムが与えられる。
ファーストラウンド21本塁打をマークし、アレックス・ブレグマン(アストロズ)を下したピダーソン。一方のゲレロJr.は、新方式後新記録となる29発を放ち、13本のマット・チャンプマン(アスレチックス)を下した。
セカンドラウンド第1試合で激突したゲレロJr.とピダーソン。先攻のゲレロJr.がまたも29発をマークし勝ち抜け決定かと思われたが、ピダーソンが猛チャージを見せ29-29で1分間の延長戦に突入。ここでも8-8で並び、再延長となる3スイングの限定勝負に持ち込まれた。だがここでも、先攻のゲレロJr.が3スイング中1本塁打だったのに対し、ピダーソンも1本止まり。再び3スイング勝負となった戦いを、ゲレロJr.が2-1で制した。
異例の名勝負となった激戦は、3度の延長戦の末、合計40-39でゲレロJr.が決勝戦に進出。決着後、両者は抱き合い健闘を称え合った。