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ファームも折り返し 鷹の注目はキューバ出身の20歳、虎先発陣の救世主となるのは…?

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阪神・藤浪晋太郎

二軍も折り返し


 プロ野球もあっという間に開幕から3カ月が過ぎ、週末にはペナントレースの前・後半を分けるオールスターゲームが行われる。

 二軍の方も同様で、11日(木)のフレッシュオールスターが折り返し地点。10日にウエスタンの2試合が行われ、前半戦の全日程を終えた。

▼ ウエスタン・順位表
1位 阪  神   76試=39勝32敗5分(.549)
2位 広  島   77試=39勝36敗2分(.520)
3位 ソフトバンク 72試=33勝33敗6分(.500)
4位 オリックス  75試=33勝34敗8分(.493)
5位 中  日   73試=29勝37敗7分(.439)

 ウエスタンは昨季ファーム日本一に輝いた阪神が今年も好調。とはいえ、こちらも盤石なリードがあるわけではなく、4位までの差は「4」と詰まっている。逃げ切って連覇達成なるか、こちらも最後まで目が離せない。


ハタチのキューバ人助っ人に期待


 ここでは、個人成績を見ながら注目選手をピックアップしていきたい。まずは打者編から。

▼ 打率トップ5
.318 田城飛翔(ソフトバンク)
.315 モヤ(中日→オリックス)
.301 コラス(ソフトバンク)
.294 メヒア(広島)
.286 増田 珠(ソフトバンク)

▼ 本塁打トップ5
19本 メヒア(広島)
12本 モヤ(中日→オリックス)
9本 コラス(ソフトバンク)
8本 杉本裕太郎(オリックス)
6本 江越大賀(阪神)
6本 小園海斗(広島)

▼ 打点トップ5
45点 メヒア(広)
37点 コラス(ソフトバンク)
36点 モヤ(中日→オリックス)
29点 熊谷敬宥(阪神)
27点 田城飛翔(ソフトバンク)


 助っ人3選手の活躍が目立ったウエスタンの前半戦。なかでも今回はソフトバンクのオスカー・コラスを取り上げたい。

 2017年のシーズン途中からソフトバンクに加入した来日3年目、まだ20歳という若手選手。当初は“投手もできる”ということで二刀流にも挑戦していたが、2018年からは野手に専念。高い身体能力でメキメキと頭角を現していく。

 迎えた今季、ファームでの活躍が認められ、6月に念願の支配下登録。前半戦は49試合の出場で打率.301(リーグ3位)・9本塁打(3位)・37打点(2位)という好成績を残した。

 ソフトバンクの一軍は離脱者を多数出しながらも前半戦を首位ターン。2位には7ゲームの差をつけて独走態勢へ、という勢いとなっているものの、打線を支えるユリスベル・グラシアルが国際大会に出場するため7月末頃からチームを離れることが決まっている。故障で離脱中の柳田悠岐の復帰が遅れているだけに、ファームで好成績を残しているコラスに声がかかる可能性は大いにあるだろう。

 まだまだ粗削りな部分も否めないとはいえ、ツボにハマった時の打棒は相手にとって脅威。20歳の助っ人は“ジャパニーズ・ドリーム”を掴むことができるだろうか。


首位を走る阪神、一軍の救世主候補は…?


 つづいて、投手部門は以下の通り。

▼ 防御率トップ5
2.43 望月惇志(阪神)
3.25 ローレンス(広島)
3.34 薮田和樹(広島)
3.34 山本拓実(中日)
4.01 中田賢一(ソフトバンク)

▼ 勝利数トップ5
8勝 秋山拓巳(阪神)
5勝 吉見一起(中日)
5勝 望月惇志(阪神)
4勝 アドゥワ誠(広島)
4勝 中村祐太(広島)
4勝 薮田和樹(広島)

▼ 奪三振トップ5
55個 望月惇志(阪神)
49個 遠藤淳志(広島)
48個 馬場皐輔(阪神)
46個 秋山拓巳(阪神)
46個 ローレンス(広島)


 ウエスタンの投手は規定投球回に到達しているのが5人だけという状況。そんななか、3部門すべでにおいて上位に食い込んでいるのが阪神の高卒4年目右腕・望月惇志だ。

 横浜創学館高から2015年のドラフト4位で加入した右腕は、好調時には150キロ台後半を計測する剛速球を武器に力投。首位を走るチームを支えている。

 なかなか勝ち運に恵まれず、勝敗は5勝4敗となっているものの、防御率と奪三振はともにリーグトップという好成績。今季こそ一軍初勝利を掴むべく、ファームでアピールを続けている。

 阪神のファームでは、ほかにも一軍での実績豊富な秋山拓巳が8勝1敗と圧巻の勝率を誇っており、復活を目指す藤浪晋太郎も6試合に登板して1勝2敗ながら防御率は2.10と好調。後半戦でキーマンとなりそうな投手が複数いるというのは頼もしい限りだ。

 一軍チームは前半戦をDeNAの同率の2位タイで終えたものの、首位・巨人とは9.5ゲームの大差をつけられた。特に先発陣は新加入の西勇輝が3勝(7敗)、ガルシアも2勝(4敗)に留まっているように、期待の新戦力が思うような結果を残すことができず、勝ち頭は5勝の青柳晃洋という状態となっている。

 まずは2位の死守、そして打倒・巨人へと向かっていくためには、頼れる先発投手の台頭が欠かせない。頼みのランディ・メッセンジャーがここ2戦苦しい投球をしていることもあり、後半戦で救世主の登場が待たれる。

 望月をはじめ、二軍でアピールを続ける投手たちから目が離せない。


文=尾崎直也
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