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菅野なくして巨人の優勝はない!菅野復活のポイントとは!?【ショウアップナイターヒストリー】

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完封で8勝目を挙げ、ナインとタッチを交わす巨人・菅野(中央)=東京ドーム(C)Kyodo News

不安定な巨人のエース


 今週は、ちょっと心配な、ジャイアンツの菅野投手について。

 ジャイアンツの菅野は、ローテーションは守ってきたんですけど、絶対的な、今までのような安定感がなくて、非常に心配されていると思います。原監督も心配で、先発投手ではないんですけど、デラロサ投手をとり、日本ハムとのトレードで、藤岡貴裕投手、鍵谷洋平投手をとりました。

 投手陣を強化していますが、誰がどうしようが、とにかく《ジャイアンツに菅野がいる!》という事で、ジャイアンツが優勝候補になっているというわけです。菅野がいち早く安定することが、ジャイアンツとって、ファンの皆さんにとって、一番重要な事ではないかと思います。

 彼を見ていると、キャンプ、オープン戦と非常に順調でした。よく練習をする男なので、練習量も豊富で、文句なしです。したがって開幕ゲームは、菅野が開幕投手で先発。7回、被安打4でしたが、広島の安倍選手にホームランを打たれ、味方打線が大瀬良投手にシャットアウトされたので敗戦を喫しました。

 今年も菅野投手は「運がないな?」と見ていたのですが、4月15日のヤクルト戦は、わずか3回2/3。4回途中で、12被安打・7失点、82球でノックアウト。しかもホームランは、荒木選手・山田選手・バレンティン選手。菅野投手らしくない打たれ方をして、まったく精彩を欠いた事から、ちょっと心配な球種が出てきたんですが、5月1日対中日4回戦。これは完投して、三振を10個をとりました。

 これで、「まあ、まあ。少し復活したかな?」と思ったのですが、5月8日のDeNAとのゲームで、ロペス選手にホームランを打たれ、これもゲームには勝ったんです。しかし、5月15日対阪神は6回途中で、ホームランを4本打たれてノックアウト。ホームラン4本を打たれてノックアウトというのは、菅野投手からは、とても想像できない悲惨なピッチングでした。


何が問題? 堀内さんの見立て


 菅野投手をよく見ていると、フォームの問題ではないと思う。けれど、ストライクが入らない。微妙な所が入らない。ストライクが入らないのは、もともとフォームに乱れがある証拠なんですけど、ひょっとしてフォームかなという事で、交流戦の最後の試合、ソフトバンク戦の行われた東京ドームに行きまして、比較的近くて、菅野投手のボールの勢いが良く見える所で、ゲーム全部を見てきました。まあ、全部といっても、2回途中でノックアウトされてしまいましたけど…。

 ボールそのものは、148キロ、149キロと数字も出ているし、傍で見ていると、「シュー!」というようないいボールが来ていた。しかしですね、キャッチャーの炭谷選手が、アウトローへ構えると、インハイへいく。インローへ構えると、アウトローへいく。という事で、いわゆる《逆玉》というか、思うように行かないボールが、非常に多かったんです。

 菅野投手は、それがなかったから、バッターに打たれなかったんです。2ストライク2ボールと追い込んで、アウトコースへスライダーをピシッと決める。ストライクか、ボールか、アンパイヤがジャッジを迷うようなところに、ボールを投げる。したがって、バッターは手が出ない。というのが、菅野投手の特徴なんですが、何しろボールが高い。

 これは、どうしてだろうと思ったら、後日、堀内さんが、読売新聞に寄稿していて、「菅野のピッチングは手投げだ」と書いていたんです。手投げといえば、もう突っ立った、よくない時の状態なんですが、「それがどこから来ているかはわからない、腰の影響かもしれない。いずれにしろ、手投げなので、コントロールというのは、どちらかというと腰でつけるもので、手でつけるものではない。だから、手投げになっている事が、菅野投手のコントロールが乱れている大きな理由ではないか」と書いていました。

 ところが菅野投手は、腰が痛いとか、あそこが痛いとか、本当に言わないので、これは、コーチとか、トレーナーはわかっていると思うが、なかなか我々には、本当の菅野投手の状態がわからない。そこで私は、小谷正勝コーチに、朝早く電話したんです。「菅野投手、どうなっているの?」って。


小谷コーチと川口さんの見解


 小谷コーチは、「そうですね、あれじゃ困りますね。菅野とは、ペナントレースに入ってから、ゆっくり話し合って、じゃあ今年は、こういう事で行こう!と意見をまとめて、菅野も気分良くペナントに入っていったんです。ただ、今のような、不安な状態に入ってからは、僕はまだ菅野に会っていないんです。ファームの投手を見ているので、なかなか一軍の投手に会えませんが、ただ伝え聞く所によると、やはり腰に不安を持っているみたい。ピッチャーは、腰に不安があると、煩わしく感じます。煩わしくて、多少、フォームに乱れが生じる事があります。だから、もしかすると、腰に痛みがあるのかもしれませんが、いずれにしても、菅野がもう少し悪くなって、どうしようもなくなったら、私の所に来ると思います。そうしたら、話をしたいと思います」と話してくれました。

 いずれにせよ、《菅野投手がいないジャイアンツが、今年、優勝をねらう!》というのはあり得ないので、菅野投手をどう治すか、自分で、どう立て直していくか、という事が、大きな問題だと思います。

 それから、菅野投手が大エースになる前、ジャイアンツのピッチングコーチをしていた川口和久さんと会った時に、「川口さん、菅野投手が不安定なのは、どこに理由があると思います? 腰?」と聞いてみたところ、「腰かもしれないけれど、私は、今年の菅野は結果論ではなくて、シーズン最初から、今年の菅野を心配をしていた。菅野は、2017年に17勝、2018年に15勝する、2年連続こんなに勝っているピッチャーが、3年連続で同じピッチングが出来る訳がない。私も広島の時は、中心ピッチャーとして投げていましたが、2年中心を務めるという事で、結構ピッチャーは消耗してしまう。ですから私は、菅野が投げる前から、去年・一昨年のような勝ちは、転がってこないんじゃないかと。でも、菅野というピッチャーは、勝ちが少ないけれど、なかなか負けないピッチャーなんで、そう意味でもエースだと思うので、彼は彼なりに、意地で踏ん張っていくのではないかと思います」と話していました。

 これなんかも別の理由だけれども、ちょっと気になる意見だと思うんですね。私もやっぱり、今年の菅野投手は、ボールに力がないと感じているのか、投げる瞬間に、腕で思い切って、ボールをねじ込むように、投げている感じに見えるんです。だから、この投げ方が、自然なのかどうか。

 もうひとつ。これは小谷さんにも、聞いてみて、彼はあまり興味を示しませんでしたが。


重なる桑田さんの姿


 この間、東京ドームの廊下で、菅野投手とばったり会いまして、その時、彼はユニフォームを脱いで、アンダーシャツ、トレーニングシャツでいたんですね。ですから、もろに上半身が見えたのですが、凄いんです、腕の太さ。あの右の腕の太さは、本当に丸太のようでした。

 冒頭でも言いましたが、彼は非常によく練習をするし、ハワイなんかでも、一生懸命、身体を鍛えていました。そういう事によって、右腕の筋肉が、十分にできたんだと思うんですよね。ですから、顔から想像できないような凄い腕をしているんです。

 それで僕、桑田真澄さんを思い出したんです。桑田さんも練習が好きで、特に新しい練習、機械を使う練習が好きで、どんどんトレーニングをしていくうちに、えらい立派な身体になっちゃったんですね。それで、簡単に言うと、右腕に筋肉がつきすぎて、本来は、鞭のようにしなる右腕が、ドスン、ドスン、丸太で叩くようにボールを投げる事になってしまって、桑田投手は、そこから少しづつ調子を落としていった。

 だから、その菅野投手をみて、パッと桑田さんの顔が思い浮かんだんです。それが単なる素人の心配だといいですけど、いずれにしても菅野投手のこれからのピッチングを、原監督がどういう風に修正していくのか。スパッと登録抹消をして、長い期間ファームに置いて治すのか、あるいはゲームをしながら、とにかく一軍にいないと困るピッチャーですから、ゲームをしながら菅野投手に頑張ってもらうのか。これはトレードよりも大事な問題なので、今後の菅野投手に期待したいと思います。


(ニッポン放送ショウアップナイター)
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