マイナビオールスターゲーム2019
○ 全セ 11 - 3 全パ ●<第2戦 甲子園>
打線が爆発したセ・リーグが5本塁打・11得点でパ・リーグを圧倒。2017年の第1戦からはじまったオールスターゲームの連敗を「5」でストップした。
まず初回、1番の近本光司(阪神)が左中間スタンドへの先頭打者アーチを放って幸先よく先制に成功すると、2回には原口文仁・梅野隆太郎の阪神勢が2者連続アーチ。主砲・筒香嘉智(DeNA)にも3ランが飛び出すなど、2回終了時点で8-0と大量リードを奪う。
特に1番・近本のバットはその後も勢いが留まるところを知らず、2回に二塁打、3回には単打と立て続けに放ってあっという間にサイクル安打にリーチ。5回の第4打席では左中間に鋭い当たりを放つも、雨に濡れた芝生で打球の勢いが弱まり、真っ二つとはいかずに二塁打止まり。それでも4打席連続安打をマークする。
そして迎えた7回、場内には「サイクル狙え」というド直球の応援がこだまするなか、パの6番手・高橋礼(ソフトバンク)が投じた外寄り高めの速球を逆らわずに弾き返すと、打球はレフトオーバー。途中から守備に就いた秋山翔吾(西武)から中継の源田壮亮(西武)にボールが渡ったところで、二塁ベースを蹴った近本はややスピードを緩めかけるも、行くしかないと言わんばかりに三塁へ突撃。源田からの送球が少しそれたこともあって三塁の松田宣浩(ソフトバンク)が補球できず、近本は無事に三塁まで到達。やや苦笑いで大声援に応えていると、ほどなくして記録が三塁打と確定。サイクル安打達成のアナウンスが流れると、ひと際大きな歓声があがった。
まさに虎党にとっての“お祭り”と化した今年のオールスター。投げても8回からファン投票で選出されたピアース・ジョンソン(阪神)が危なげなくバトンを繋ぎ、勝利のかかった9回は大ベテラン・藤川球児(阪神)が登場。7年ぶりに夢舞台へと戻ってきた“火の玉リリーバー”が強まる雨のなかで最後を締め、11-3で試合終了。セ・リーグがこれまでのうっぷんを晴らすような猛打で連敗をストップした。