デラロサは1回無失点デビュー
7月15日のヤクルト戦で、巨人に途中加入したルビー・デラロサが初登板を果たした。3対4と1点ビハインドの7回にマウンドへ登ると3本の安打で二死満塁のピンチを招くも、最後は山田哲人を三振に仕留めなんとか無失点。
危なげない投球とはいかなかったが、ストレートは150キロを超えておりツボにはまれば戦力となりそうだ。巨人はセ・リーグを独走状態だが、開幕から中継ぎ陣に不安があった。この補強で不安が解消されたかというと疑問符がつくものの、選択肢がひとつ増えたことには変わりない。原辰徳監督、そして投手コーチがブルペンをどのように動かしていくのかには、注目が集まる。
近年、巨人がシーズン途中に補強を行った外国人選手たち(※育成契約からの支配下登録は除く)はどのような活躍を見せてくれたのだろうか。ここ2年はゼロだったが、過去5年を振り返ると、6選手をシーズン途中に補強している。
直近では、2016年にガブリエルとJ.A.ガルシアのふたりを補強した。ガブリエルは徳島インディゴソックスでプレーしており、制球力が売りと称されていたが、一軍での登板機会はなく同年限りで退団している。
一方のガルシアは4試合に出場し、打率.000と安打を1本も放つことができなかった。そのためシーズン途中の解雇。数日後にキューバへ帰国予定だったが、経由地で亡命し、メジャーリーグ入りとなった。
メジャー48発のフランシスコも日本では不発
2015年には野手2人を補強。カステヤーノスとフランシスコである。とくフランシスコはMLB通算48本塁打、前年にも16本塁打を放っていたことから、長距離砲として大きな期待を寄せられていた。しかし、結果を残すことはできず1年で自由契約となっている。また、カステヤーノスも同様に打率.100と苦しみ、翌年以降の契約を結ぶことはなかった。
2014年に日本へやってきたのが、メンドーサとセペダである。両選手ともキューバからの派遣選手として巨人のユニフォームを着た。
セペダはキューバ政府が容認した上でNPBへ移籍した第1号でもあり、「キューバの至宝」として大きな期待がかけられていたが、52試合に出場して打率.194、6本塁打、18打点と、期待されていた数字を残すことはできなかった。一方のメンドーサも大きな成果を残せず、ふたりは翌年のシーズンオフに自由契約となっている。
このように、巨人へ途中加入した新外国人で結果を残すことができた選手は、近年では見当たらない。そんな嫌な流れを、デラロサは断ち切ることができるだろうか。今後の登板にも引き続き注目していきたい。
【途中加入新外国人の成績】
※育成契約から支配下登録は含まない
<2018年>
▼ 不在
<2017年>
▼ 不在
<2016年>
▼ ガルシア(外野手/キューバ)
4試合 打率.000(7-0) 本0 打点0
▼ ガブリエル(投手/ベネズエラ)
一軍出場なし
<2015年>
▼ カステヤーノス(外野手/アメリカ)
6試合 打率.100(20-2) 本0 打点1
▼ フランシスコ(内野手/ドミニカ)
5試合 打率.167(18-3) 本0 打点1
<2014年>
・セペダ(外野手/キューバ)
52試合 打率.194(103-21) 本6 打点18
・メンドーサ(投手/キューバ)
2試合(3回) 0勝0敗1H 防御率3.00