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頼りになり過ぎるベテランたちがキャリアハイへ?!

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ソフトバンク・松田宣が中越えに2ランを放つ。捕手小林=東京ドーム

36歳でキャリアハイ更新なるか?


 後半戦もスタートし、残り試合数も60試合をきってきた。個人成績を見ても、全体的に落ち着いてきたといっていい。そういった個人成績を見ていくと、実績のある中堅やベテラン選手ながらキャリアハイを更新しそうな選手がいる。

 そのひとりが、ソフトバンクのムードメーカーでもある松田宣浩だ。今シーズンは柳田悠岐や中村晃といった主軸が離脱。内川聖一や今宮健太、上林誠知も戦列を離れる時期があり、主軸を担う日本人選手は松田宣をのぞき、ここまで結果を残すに至っていない。

 そんななか、松田宣はここまで全試合に出場し、87試合終了時点で打率.299(321-96)、20本塁打、53打点と好調をキープしている。ここから後半戦に向けてどれだけ数字を伸ばせるかにもよるが、6月・7月と好成績を残しており、打撃3部門でキャリアハイを更新する可能性も考えられる。

 ちなみに、松田宣の打撃3部門におけるキャリアハイは、2015年の打率.287(533-153)、35本塁打、94打点。本塁打と打点はやや厳しい感じでもあるが、規定打席に到達したうえでの、初の打率3割達成は十分に射程圏内。主軸打者の相次ぐ離脱のなか、36歳にしてこの数字を残す松田宣には驚かされるばかりだ。

 今カードからはグラシアルがチームを離れるだけに、その打棒にかかる期待はますます大きくなる。

<今シーズン成績>
▼ 松田宣浩(ソフトバンク)
87試合 打率.299(321-96)20本 53打点


荻野貴司は初の規定打席到達へ


 パ・リーグ首位打者争いでトップに経っている荻野貴司(ロッテ)は今シーズンが10年目。大卒社会人からのプロ入りのため、今年の10月には34歳となる。年齢的にはベテランに差し掛かっていると言ってもいいだろう。

 球界を代表する韋駄天でもあり、その走塁は入団当初から大きな注目を集めていたが、度重なる故障の影響で、これまで規定打席に到達したことは一度もない。

 今シーズンは開幕スタメンを勝ち取ることはできなかったが、4月中旬から「1番・中堅手」のポジションを確保。以来、今季は一度も離脱することなく、ここまで順調にプレーを続けている。打率.330(300-99)はもちろんのこと、出塁率.386もリーグ6位、さらに19盗塁はリーグ4位と、リードオフマンとして役割を全う中だ。

 同じく開幕スタメンを逃し、自らの活躍によってポジションを手繰り寄せた鈴木大地との1・2番コンビは、今のロッテの強力な武器の1つとなっている。そんな鈴木もまた、今年の8月に30歳となり、中堅どころに差しかかる。前述したように、一度はポジション争いに敗れたものの、その成績は規定打席に到達した過去6シーズンを凌駕する勢いだ。

 キャリアハイの打率は14年の「.287」、本塁打は17年の「11本」、打点は16年の「61打点」となっているが、今季はここまで、打率.299(301-90)、12本塁打、46打点。本塁打はすでに過去最高で、打点もこのまま出続ければ更新する可能性は高い。


 松田宣や荻野のように、年齢的にはベテランの域に差し掛かっている選手たちが、キャリアハイの数字を残しそうな勢いを見せている。こういった頑張りを見て、若手選手たちも奮起し、追いかけ追い越していくのか――。一方で、ベテランとなっても「まだまだ負けない」と意気込む選手たちは心強くもある。

 どのチームにおいても「世代交代」のタイミングというものは非常に難しい。どのような化学反応をチーム内に起こしながら「世代交代」を図っていくのか、首脳陣の起用法にも注目だ。

<今シーズン成績>
▼ 荻野貴司(ロッテ)
76試合:打率.330(300-99)本7 打点30

▼ 鈴木大地(ロッテ)
81試合:打率.299(301-90)本12 打点46

※数字は2019年7月17日終了時点
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