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西武の先発ローテ唯一の“下位指名選手”本田圭佑への期待

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西武・本田圭佑

昨季までの8試合で未勝利、防御率8点台


 プロ野球ペナントレースも残り試合数が40試合を切り、熾烈な順位争いが続いている。パ・リーグに目を向けると、失速気味だった首位のソフトバンクに続々と負傷者が復帰し
、目下のところ6連勝中と再ブースト。2位の西武とは「5.0」差となっているが、2位以下は「3.5」差の中に4チームと予断を許さない状況が続いている。

 勝率5割以上をキープし、虎視眈々と上位を狙う状況が続いていた昨季王者の西武は、ここにきて5連勝。首位との差は縮まっていないが、56勝50敗1分として、貯金を今季最多の「6」としている。そんな今季の西武も、基本的に戦い方は昨季と大きく変わっていない。

 564得点は断トツのリーグトップ、チーム打率.262もリーグ1位と、不動の3番打者だった浅村栄斗が楽天に移籍しても強力打線は健在だ。一方、投手陣に苦労している点も相変わらず。チーム防御率4.38はリーグ最下位で、とくに先発投手の防御率4.79という数字が際立つ。

 そんな西武の先発陣のなかで、奮闘を続けているのが大卒4年目の右腕・本田圭佑だ。本田は2015年ドラフト6位で指名され、東北学院大学から西武に入団。昨年までに一軍では8試合の登板で未勝利、防御率8.59とプロの壁に苦しんでいた。その本田が、4年目にしてチャンスをものにしつつある。


3試合連続QS達成で3連勝中


 今季の本田は、開幕ローテーションに抜擢されると、初登板となった4月4日のロッテ戦で6回4失点ながらプロ初勝利をマーク。その後は一軍と二軍を行ったり来たりしながら、交流戦終了時点で7試合に登板し2勝3敗、防御率5.53と、決して好成績とはいえないながらも、苦しい台所事情の中でチームに貢献してきた。

 そんな本田が交流戦明け6月29日のオリックス戦から3試合連続でクオリティー・スタートを達成して3連勝。この3試合で20.1回を投げ、失ったのは1点だけ。そのうちの2試合は相性の良いロッテ戦での結果だが、見違えるような成績を残していた。

 この快投により、規定投球回には到達していないものの、防御率3.84と、10試合以上に先発している西武投手陣のなかでは数少ない3点台。ところが、7月17日のロッテ戦後に首の違和感を訴えて先発ローテを外れていた。

 西武の先発ローテーションでは、榎田大樹(10年1位/阪神)、十亀剣(11年1位)、高橋光成(14年1位)、多和田真三郎(15年1位)、今井達也(16年1位)、松本航(18年1位)と、歴代のドラフト1位がズラリ。助っ人のニール以外はドライチが居並ぶローテで巻き返しを狙ったが、特に8月は12試合中、初回に得点を許さなかったのが1試合のみと、立ち上がりから苦しい展開が続いている。

 そんな中で連勝を伸ばしているのは、他ならぬ打線の援護があってこそ。しかし、常に打線の援護に期待するわけにもいかない。また、12日に勝ちパターンの一角を担っていたマーティンが抹消となり、15日には調子を上げてきていたヒースも故障により抹消。救援陣の駒が不足するなかで、先発陣にかかる期待は増している。

 順位争いが激しさを増すこれからの時期、過去3試合と同様の投球を披露できれば、ドライチが居並ぶ先発ローテの中に割って入れるはず。順位争いと共にローテ争いのなかでも奮闘する、ドラ6右腕の今後にも注目していきたい。

 まずは復帰登板となる15日のオリックス戦で、ソフトバンク追撃に向けて勢いをつけるようなピッチングを披露できるか、注目だ。

【主な先発投手の今季成績】
・本田圭佑:10試合 5勝3敗 防御率3.84

・髙橋光成:17試合 8勝5敗 防御率4.29
・今井達也:17試合 6勝9敗 防御率4.42
・ニール :11試合 6勝1敗 防御率3.98
・松本 航:11試合 5勝2敗 防御率5.07
・十亀 剣:14試合 4勝4敗 防御率4.75
・榎田大樹:8試合 2勝2敗 防御率6.33
・多和田真三郎:12試合 1勝6敗 防御率5.83


※数字は2019年8月14日終了時点
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