NPBは31日、野球協約第64条に規定される新規選手契約可能期間、および第108条に規定される選手契約の譲渡可能期間が終了したことを発表。ここからシーズン終了までは、ウエイバーの請求による選手契約の譲渡を除き、支配下選手契約の譲渡・受ができなくなった。あとは各球団、支配下の現有戦力で今シーズンを戦い抜くことになる。
今シーズンは、例年よりも多くのトレードが行われており、7月に入ってから5件のトレードが成立。30日には、トレードで楽天に加入した下水流昂選手と和田恋選手の活躍により、楽天が日本ハム相手に勝利を収め、首位ソフトバンクとのゲーム差を「4.5」とした。そのほか、7月から活躍の場を映した選手たちは、どのような活躍を見せているのだろうか――。
7月2日に金銭トレードで中日からオリックスへと移籍したスティーブン・モヤは、移籍後初打席で挨拶代わりの一発。その後、インハイを攻められ苦戦する場面も見られるが、7月30日終了時点で打率.250(72-18)、4本塁打、10打点と、長打力不足のチームにあって一定の成績を残している。4番に座ることも多く、西村徳文監督の期待も大きい。
また、モヤと同日に同じく中日からオリックスへと移籍した松井佑介と松井雅人のW松井も出番をつかんでいる。松井雅は中日で20試合の出場だったが、すでに11試合に出場。打率は1割を切っているが、主に山岡泰輔投手やK-鈴木投手の先発時にはスタメンマスクもかぶり、存在感を示している。
W松井のもうひとり、松井佑は、6試合で打率.353(17-6)と打数は少ないものの、まずまずの数字を残し、7月27日のソフトバンク戦では3安打猛打賞を記録。移籍組のモヤとのアベック本塁打もマークし、そこから3試合連続でスタメン出場を続けている。
オリックスは最下位に低迷しているものの、まだまだAクラス入りの可能性は残しているだけに、移籍組が起爆剤となり、上位浮上を果したいところ。
その一方でオリックスから中日へ移籍した松葉貴大と武田健吾のふたりは、武田が8試合に出場して打率.200(15-3)。松葉に関しては一軍での登板機会はまだなく、ファームでは3試合に登板。7月24日のオリックス戦では、古巣相手に7回5安打無失点の快投を披露したが、30日のソフトバンク戦では、初回に連打で3点を失うと、3回にも増田珠に3ランを浴びてまさかの6失点。試合を作ることができなかった。
楽天から広島に移籍した三好匠も存在感を発揮している。三塁のポジションを安部友裕と併用されながら、スタメン出場含め、10試合で打率.294(17-5)、2本塁打、5打点。2017年以来2年ぶりとなる一発を放つなど、結果を残している。
一方、広島から楽天へと移籍した下水流昂も出場機会を増やした。広島では今シーズン2試合のみの出場だったが、移籍後は13試合に出場。打率こそ.214と低いが、中堅・右翼・左翼と外野3ポジションを守れる強みがあり、30日の日本ハム戦では値千金の決勝2ランを放ち、弓削の初勝利・初完封をおぜん立てした。
中継ぎ投手同士のトレードとなった石崎剛(阪神 ⇒ ロッテ)と高野圭佑(ロッテ ⇒ 阪神)。ともに移籍後に初登板は終えている。石崎は1回1失点のほろ苦デビュー。一方の高野は2試合(2.2 回)に登板し、初登板でホールドを記録した。
巨人から楽天へと移籍した和田恋は7月21日から一軍に昇格。5試合で打率.320(25-8)と上々の成績を残している。一方、和田とのトレードで楽天から巨人へと移籍した古川侑利は、初先発では1回4失点でノックアウト。結果を残すことができず、二軍に降格。再び一軍昇格を目指すことになる。
ここまでを見る限りでは、野手陣が比較的チャンスをもらい、結果を残している印象。残り50試合をきってきたなかで、チームの助けとなることができるのか、注目だ。
【7月以降のトレード】
<公示日7月2日>
松井雅人(中日 ⇒ オリックス)
11試合 打率.063(16-1) 本0 打点0
松井佑介(中日 ⇒ オリックス)
6試合 打率.353(17-6) 本1 打点1
松葉貴大(オリックス ⇒ 中日)
一軍登板なし
武田健吾(オリックス ⇒ 中日)
8試合 打率.200(15-3) 本0 打点1
<公示日:7月2日>
スティーブン・モヤ(中日 ⇒ オリックス)※金銭トレード
20試合 打率.250(72-18) 本4 打点10
<公示日:7月4日>
下水流昂(広島 ⇒ 楽天)
13試合 打率.214(28-6) 本1 打点3
三好匠(楽天→広島)
10試合 打率.294(17-5) 本2 打点5
<公示日:7月5日>
石崎剛(阪神 ⇒ ロッテ)
1試合(1回) 0勝0敗 防御率9.00
高野圭佑(ロッテ ⇒ 阪神)
2試合(2.2回) 0勝0敗1ホールド 防御率0.00
<公示日:7月8日>
古川侑利(楽天 ⇒ 巨人)
1試合(1回) 0勝1敗 防御率36.00
和田恋(巨人 ⇒ 楽天)
7試合 打率.320(25-8) 本0 打点2
※数字は2019年7月30日終了時点
今シーズンは、例年よりも多くのトレードが行われており、7月に入ってから5件のトレードが成立。30日には、トレードで楽天に加入した下水流昂選手と和田恋選手の活躍により、楽天が日本ハム相手に勝利を収め、首位ソフトバンクとのゲーム差を「4.5」とした。そのほか、7月から活躍の場を映した選手たちは、どのような活躍を見せているのだろうか――。
モヤは4本塁打
また、モヤと同日に同じく中日からオリックスへと移籍した松井佑介と松井雅人のW松井も出番をつかんでいる。松井雅は中日で20試合の出場だったが、すでに11試合に出場。打率は1割を切っているが、主に山岡泰輔投手やK-鈴木投手の先発時にはスタメンマスクもかぶり、存在感を示している。
W松井のもうひとり、松井佑は、6試合で打率.353(17-6)と打数は少ないものの、まずまずの数字を残し、7月27日のソフトバンク戦では3安打猛打賞を記録。移籍組のモヤとのアベック本塁打もマークし、そこから3試合連続でスタメン出場を続けている。
オリックスは最下位に低迷しているものの、まだまだAクラス入りの可能性は残しているだけに、移籍組が起爆剤となり、上位浮上を果したいところ。
その一方でオリックスから中日へ移籍した松葉貴大と武田健吾のふたりは、武田が8試合に出場して打率.200(15-3)。松葉に関しては一軍での登板機会はまだなく、ファームでは3試合に登板。7月24日のオリックス戦では、古巣相手に7回5安打無失点の快投を披露したが、30日のソフトバンク戦では、初回に連打で3点を失うと、3回にも増田珠に3ランを浴びてまさかの6失点。試合を作ることができなかった。
三好匠は2年ぶりの一発
楽天から広島に移籍した三好匠も存在感を発揮している。三塁のポジションを安部友裕と併用されながら、スタメン出場含め、10試合で打率.294(17-5)、2本塁打、5打点。2017年以来2年ぶりとなる一発を放つなど、結果を残している。
一方、広島から楽天へと移籍した下水流昂も出場機会を増やした。広島では今シーズン2試合のみの出場だったが、移籍後は13試合に出場。打率こそ.214と低いが、中堅・右翼・左翼と外野3ポジションを守れる強みがあり、30日の日本ハム戦では値千金の決勝2ランを放ち、弓削の初勝利・初完封をおぜん立てした。
中継ぎ投手同士のトレードとなった石崎剛(阪神 ⇒ ロッテ)と高野圭佑(ロッテ ⇒ 阪神)。ともに移籍後に初登板は終えている。石崎は1回1失点のほろ苦デビュー。一方の高野は2試合(2.2 回)に登板し、初登板でホールドを記録した。
巨人から楽天へと移籍した和田恋は7月21日から一軍に昇格。5試合で打率.320(25-8)と上々の成績を残している。一方、和田とのトレードで楽天から巨人へと移籍した古川侑利は、初先発では1回4失点でノックアウト。結果を残すことができず、二軍に降格。再び一軍昇格を目指すことになる。
ここまでを見る限りでは、野手陣が比較的チャンスをもらい、結果を残している印象。残り50試合をきってきたなかで、チームの助けとなることができるのか、注目だ。
【7月以降のトレード】
<公示日7月2日>
松井雅人(中日 ⇒ オリックス)
11試合 打率.063(16-1) 本0 打点0
松井佑介(中日 ⇒ オリックス)
6試合 打率.353(17-6) 本1 打点1
松葉貴大(オリックス ⇒ 中日)
一軍登板なし
武田健吾(オリックス ⇒ 中日)
8試合 打率.200(15-3) 本0 打点1
<公示日:7月2日>
スティーブン・モヤ(中日 ⇒ オリックス)※金銭トレード
20試合 打率.250(72-18) 本4 打点10
<公示日:7月4日>
下水流昂(広島 ⇒ 楽天)
13試合 打率.214(28-6) 本1 打点3
三好匠(楽天→広島)
10試合 打率.294(17-5) 本2 打点5
<公示日:7月5日>
石崎剛(阪神 ⇒ ロッテ)
1試合(1回) 0勝0敗 防御率9.00
高野圭佑(ロッテ ⇒ 阪神)
2試合(2.2回) 0勝0敗1ホールド 防御率0.00
<公示日:7月8日>
古川侑利(楽天 ⇒ 巨人)
1試合(1回) 0勝1敗 防御率36.00
和田恋(巨人 ⇒ 楽天)
7試合 打率.320(25-8) 本0 打点2
※数字は2019年7月30日終了時点